保健医療システム

October 29, 2009

新型インフルエンザ 予防接種の感想

さっそくですが、新型インフルエンザの予防接種を済ませてきたワタシ
こういうところは、ガメツイんだなぁ~ 自分再発見
なにせ、数に限りがあるというではないですか・・・「限定」ものにヨワいだけ

ウチの市、人口約70万に対して
市の保健所に配られた新型インフルエンザの予防接種はとりあえず2万8千人分のみ
少なくないか?

ということで、例によって優先順位を決めたのです
妊婦さん
6ヶ月から24歳までの年齢の人
6ヶ月未満の乳児と暮らす人、またはこれらの乳児の世話をする人
医療や救急に携わる人で、直接対象者のケアに当たる人

です

つまり、25歳から64歳までの、健康上のリスクの高い人たちは、第2段階まで待つことになった様子
健康上のリスクの高い人たちとは、心臓、肺、腎臓の疾患、喘息、糖尿病、免疫力低下のある人たちです

2万8千は保健所への配布であって、それぞれの医療機関にはこれとは別に配布になっています
でも
予防接種初日、すごい行列だったって言うではないですか~
こりゃ~下手したら、医療従事者だからってのんびりしていると、なくなってしまうのでは?
先月も、ICUにお手伝いに行ったら新型インフルエンザの患者さんが居たし・・・がっちりマスクしてケアしたし・・・またそういう患者さんが入院するかもしれないし・・・
と、昨日の院内教育の帰りにさっさと職員用クリニックに立ち寄りました

私の前に7人くらい待っていたけれど、おかげさまで2時間待ちということになならず、20分程度でワタシの順番に
中に入ると、職員IDを見せて、診察券番号を書いて、
すぐに注射してくれました

感想は、って?
事前の情報が悪かったかな~
たいして治験もしていない、とか
昔アメリカで、治験が十分ではない予防接種で何人も人が死んだ、とか

注射されて5秒で、なんだか気分が悪くなりました
気のせい、気のせい

とは思いつつも、クビや腕がだる~くなり、頭がぼーっとして、顔が熱があるかのように熱くなって

だいじょぶか??

今日は、のどがちょっと痛いです

多分、昨日の教室で風邪ひきさんが数人居たからだと思うんですよ
新型の予防接種のせいではないと思うんですよ

思いたいんですよ

他の人たちは、どうなんだろう・・・

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October 14, 2009

SICKO 見ました

Michaelmooresicko

アメリカの保険制度改革で、オバマ大統領は苦労をしているさなかですが、改革に反対の人達や今ひとつ賛成しかねる人達は、もう一度この映画を見て欲しい

周囲の医療従事者以外のアメリカ人の意見は、おおむね改革に反対
ひとつ大きな理由は「自分が働いて、自分と家族の保険を買うだけで精一杯なのに、なぜ税金をもっと払って働いていない人達の医療費を負担しなければいけないのか?」
つまり、働かざるもの食うべからず、と同じ考えなのです

Michael Moore監督は、この考え方で本当にいいのか?と映画の中で追求していきます
お隣の国カナダ、アメリカの母イギリス、アメリカ人があこがれるフランス、そしてアメリカ人が「敵」と教え込まれた国キューバ

私達が忘れかけている911のヒーロー達…ボランティアとして現場の作業に加わり、結果慢性疾患や傷害を負ったヒーロー達
消防士でも警察官でもない彼らは、職務上の傷害としての保証もなく自分のかけている保険に頼るしかない
そして、その高い医療費を払えず十分な治療も受けられないでいる
それに対して、アルカイダの囚人達はグアンタナモで最高水準の医療をタダで受けているという
その矛盾を解決すべく、Moore監督はボートでヒーロー達とグアンタナモに向かう、なんていう無茶もする

ハーバードの教授が言っていた、二つの迷信
私の周囲の反対派アメリカ人のように、一般の仕事を持って保険もかけている人達は、それで安心している
実はその保険が必要になったときに、保険会社になんくせをつけられて却下され保険料が下りない、という事実を知らない

もう一つの迷信は、
「自分は病気にならない」と信じていること
年をとるまで健康でいられると思っている、それが迷信なのだそう

だから、「なぜ自分が働いたお金で、働かない人たちの分の医療費まで負担するのだ」という意見になる
結局Moore監督がたくさんのインタビューから導き出しているのは、いつからアメリカ人はそこまで利己主義になったのか、ということだと思う

カナダに行ってもイギリスに行っても、フランス、キューバ、そして「あまりにも理想的で映画にできなかった」としておまけで載せているノルウェーにしても、インタビューに答えた人達は口をそろえて
「どうして、お金がないからという理由で医療の提供をやめることができるのか?」という驚きの意見ばかりだ
医者は、どうして治療が必要なのに(お金がないからという理由で)治療をそこでやめられるのか?自分は、そんなシステムの中で医師をしたくはない、と言うし
人々は、どうして命の重さや健康を値段で決めることができるのか、と逆に監督にたずねる

Me VS We
と言い表したように、今の自分は大丈夫だから改革をしなくてもいいのか?
社会に暮らすほかの人達は、見てみぬフリなのか
その自分も、いつか病気になり、結局保険会社からの支払いが下りず、貯金を使い果たし家を売ることになるかも知れないのだ
そうなって初めて、改革賛成派にまわるのだろうか…遅い
大学を出て、仕事につき、多少貯金もある人が、いったん病気になったら火の車、というシステム自体がおかしいのだ
そして、100%もの利潤を得られる製薬会社や、保険会社のCEOの高額なボーナス、それらを手にした一部の人達に買収されている政治家がいても追求すらされない、という社会もおかしい

この映画は、とかく重い問題を、見やすく分かりやすくまとめて報告してくれていると思う
マジ?と笑いながら見てしまった
日本に居て関係ないし、と思っている方こそ、実は見て欲し…日本がなんでもアメリカを見習って、万が一こんなドツボにはまらないように
日本に帰っていつも驚くのが、外資系の保険会社のコマーシャル
まさか、アメリカ流の保険料の支払いをしているんじゃないでしょうね(日本の外資系保険会社のことはよく知らないので、反対も賛成もしていないです)

私も、万が一病気になったら、定期預金の一つや二つ吹っ飛ぶくらいの覚悟はできました
あ、興味のある方、英語版で見て欲しいかも
監督のインタビューの仕方ややり取り、間の取り方に、微妙にアメリカ人らしさや監督の独特の追求方法が見えて楽しいです


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August 17, 2009

オバマ大統領の保健医療改革(英語、分かりやすいです)

アメリカに留学して、一番苦労したのが保険制度を理解すること
日本に生まれてから、保険証を持って病院に行き医療費は国が払ってくれる制度の下で育った私には、アメリカのように

自分で保険を買う、
保険が買えなければ自費で払う
医療費を払うために、車も家も処分しなければならない
救急車で15分の病院に運んでもらったら、あとから800ドルの請求書が来た!

という制度が理解できなかった
概要が分かるまでには、実際に生活しながら何年もかかった
ただ、5年経って日本に帰ってみると、日本でも医療費は予想を超えて高騰し、アメリカと似たような状況になりかねない現実があることにも驚いた

オバマ大統領は、この保険制度を変えようとしている
それは、4千6百万人という想像もできない人数の国民が、保険を持っていないことが原因
4千6百万人は、だいたい人口の14%
その保険の無い人たちが緊急で医療が必要になった場合の医療費は膨大なもので、実は見えないところで一家族あたり約900ドル(10万円)程度その医療費の負担をしているのだそうです

議論がどうなっているのか、詳しいことはなかなか伝わってこないし理解するには難しい
ただ、この保険の問題は自分達の身近なところに迫ってきているんです
保険料の一部は雇用者が負担します
ただ、景気が悪く解雇されると → 保険料を払ってもらえなくなる → 自分では全額保険を払えない → 保険は買わない
ウチの病院のように保険会社が母体の病院は、保険加入者そのものが激減 → 病院の収入が減る + 無保険の患者が増える(保険の無い人の病院側の医療費負担は大きい)
という悪循環
病院の経営が厳しくなれば、当然職員を解雇 → 私の仕事だけではなく、最悪職も無ければ保険もない、ということになりかねない

つい3日前にモンタナ州で開かれた市民と大統領の会合のビデオ
これなら、私たちにも理解できるように説明されていた
http://www.whitehouse.gov/issues/health_care/

ホワイトハウスのサイト、From the Press Ofiiceという動画覧のPresident Obama Holds a Healthcare Town Hall in Montanaというタイトルです
英語も理解しやすく、勉強になります

大統領が主に訴えていたのは三つ
一つ目は、保険をかけている私たちを保険会社から守ること
どういうこと?と思うかも知れませんが、
アメリカでは実は病気になっていよいよ保険が必要になってから、保険会社から連絡が来て保険をキャンセルされる、という追い討ちに合うようなことがおきます
実際に例として挙げていたのが、癌と診断された男性が、化学治療にかかる費用を負担してもらおうと保険会社に連絡したところ、契約をキャンセルされた話
以前保険を契約したときに胆石がある、と申告しなかった、というのが理由
ただし、契約時点では胆石はまだ見つかっていなかったのだそうです

こういうケースが、3つの保険会社だけをみても過去3年で2万件もあったのだとか
大統領は、自分の母親が乳がんになったときも同じようなことになりかねなかった、と話しています

二つ目は、既往歴があるからという理由で保険に加入できない、という「差別」をなくすこと
保険会社が「いくらまでなら払う」と上限を決めるのではなく、こちら側が「いくらまでなら自己負担する」と負担する側の上限を収入によって決めるのだそうです
病気になったからといって、破産することはないのだ、と大統領は言います

三つ目は、健康診断にかかる費用を保険会社が払うようにすること
病院に行って治療するよりも、病気になる前に予防するほうが医療費がかからないのは周知の事実

これは、Socialized Medicine(医療社会化制度)ではない、と力説
改革は、80%合意の段階まできているそうです
あともう少しという今、反対派が大きな抗議運動をしています
90年代にクリントン元大統領が国民皆保険を提案したときも、このような反対運動で結局つぶれました
ジョンソン大統領、ケネディ大統領がメディケアを提案したときも反対運動が強かったが、これは反対派が改革に賛同する人たちの"fear"恐怖をあおりたてているだけだ、と言う大統領
アメリカ人は、「個人の権利を守るため」には、日本人である私の想像を超えるほどの強い感情を抱きます
だから、今回の改革でも、
今まで保険を持っている人は、それをそのまま保持できること
保険が無く政府に頼らざるを得ない人でも、自分に合ったタイプの保険プランを選べること
など、個別性を強調しています

このままのやり方を続ければ、
保険料金の上昇率は、給料の上昇率よりも3倍の速さで進んでいる今の現状が、もっと悪くなるだけ
たった一日で、新たに1万4千人の国民が保険を失う
次はあなたかもしれない、と

Change はワシントンから始まるのではない、あなた方一人ひとりから始まるのだ

なーんて言われると、さすがもと弁護士
説得されちゃいますね
新しい政策も、こうして私たちに分かりやすく説明してくれると「賛成しよう」とか「それでも反対だ」という自分の意見が出てきます
それで議論されて決まったことならば、自分の意見と違っても、やみくもには反対できなくなる

医療費はこれからも高騰する
保険の無い人は増え続ける
何もしなければ、税金となって国民にのしかかる
もう、打つ手がない、ここで歯止めをかけなければ、という瀬戸際のアメリカの医療制度
たとえ上手くいかなかったとしても、何もしないよりはマシ、というところまできているんじゃないのかなぁ

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October 21, 2008

研修医と看護師ライセンス

タイムマネジメントが悪かったのかなぁ~
朝7時半に終わるシフトなのに、二人分の申し送りが終わったのが7時50分(20分オーバー)
その後、残った記録をして全部終わったのが8時10分(結局、40分オーバー)
いつも、時間通りに終わるのに(っていうか、たくさん手伝ってもらっているし)

別に、急変があったわけじゃないし
なにか特別なことがあって、時間がずれ込んだわけでもない
だいたい、みんなにたくさん手伝ってもらった ←いつものように

朝5時に自分の休憩から戻ってきて、申し送りまでの2時間
それまでの記録は全部済んでいたし、あとは朝の血糖チェックと6時の薬くらいだったのに、どこで遅れたのだろう?

なんか、全ては外科のラウンドのせいのような気がする

うちは、Teaching Hospital(ティーチング・ホスピタル)
いわゆる研修医を受け入れる、病院
いつも研修医がいます

ICUでは、内科・外科の一般病棟と同じに、まずはICUの研修医に連絡する、というシステムですが
tisaneのいるCVICUは、ベテラン医師のみで対応
でも、最近のように外科の患者さんが多くなると、外科チームは研修医「達」をつれて朝のラウンドをする

医師と研修医二人(計三人)が、tisaneの受け持ち患者さんの所へ来ると、ぐるりとコンピューターを取り囲んで占領
一人の研修医が、オーダーシートを
もう一人が、経過記録用紙を書き込む係りらしい
それぞれに、真剣な表情でペンを握っている

まずは、研修医の一人が患者さんについてのこれまでの経過をまとめて話す
それから、教育係りの医師がコンピューターの記録を見ながら、「○○のオーダーを出そう」、「XXと経過記録に書いて」、「△△のオーダーも書いて」、「経過記録に□□と付け加えて」・・・

こうして延々とこのプロセスは続き、こっちは報告したいことがあってもなかなかそのタイミングがつかめない
もう一人の患者さんのケアをしながら、タイミングを見計らっている

や~っと、三人がコンピューターから離れた、というところで、空いたコンピューターに駆け寄りたまっている記録を済ませる
ふとオーダーシートを見ると、オーダーがずらりと書き込まれている
オーダーを出した時間が「6:10AM」
もう一人の患者さんのオーダーは、「6:25AM」と記載されていある
でも、実際に三人がコンピューターから離れてオーダー用紙が私の手元に来たのが、6:40AM
7時からの申し送りまでに、これ全部をこなすなんてぜったい間に合わない

一人の外科の患者さん、6:30になってから
チェストチューブが左右二つ、Gチューブから経管栄養、PCA(患者さんが自分でコントロールできる痛み止めの注射)、そのほか心電図、酸素飽和度モニター、血圧用の動脈ラインがついた状態で、「カモード(トイレ)に座る」と言い出した・・・結局その介助が終わったのが7時だ

7時に来た日勤のナースに問い詰められた
6:10出たオーダーを、何ひとつ終わらせていないのか?って

そうだよね~
時間を見れば、tisaneがサボっていたとしか思えない
それは、真実ではない!

そこで、説明してみた
6:10AMというのは、研修医がオーダーを書き始めた時間で、実際に書き終わったのは、云々・・・

実は、オーダーの時間から30分経ってもその指示が実行されていないと、それは看護師の責任になってしまう
その結果、患者さんの状態が悪くなったりでもしたら、ライセンス剥奪ものだ
だから、管理者もこのオーダー用紙の時間と実際にそれが行われた時間については、キリキリしている

たとえば、
"Metoprolol 5mg IV x 1 now"というオーダーの記載時間が6:10AM
実際に(研修医が全てのオーダーを書き終えて)tisaneの手元にオーダー用紙が届いたのが、6:40AM
それから、tisaneが薬局にスキャンして薬が実際に取り出せるまで5分はかかる
薬を取り出して、シリンジに吸い上げ投薬し終わるまで、5分(5mgは2分かけて静注なので)
そして、薬をあげました、と記録するのは早くても6:50AM
つまり、6:10から40分もたってそのオーダーが実行されたことになる

これじゃ、tisaneのライセンスは危うい立場になるのも当然だ

日勤のナースは、この状況が重なって最近マネージャーから注意された、と言った
でも、私はサボっていない、この状況についてtisaneからもマネージャーに説明して!

と、三回 言われた

はじめは、何で私が?と思ったけれど、よく考えると私のライセンスだって危ないんだ、と思い直し
マネージャーに言ってみた
外科チームに、「オーダーを書き始めた時間じゃなくて、オーダーを書き終えた時間を書き込むように、お願いしてください!」
日勤のナースも(自分の立場があるので)、つたない英語の私に加勢してくれる(…こういうときは)

マネージャーは、状況を理解してくれて「XXXの用紙にサインするから」と言った
なんだ、その用紙って?
どうやら、こういう状況(オーダーがすぐに実行されなかった場合)の報告用の用紙が出来たらしい
マネージャーのサインがあると、私のせいにはならず「やむ終えない状況で、こうなりました」ということになる
全ては私のせいにはならないのだとか

・・・そ、そんな報告書まで出来ていたとは
なんか、ことは重大だったんだ
こんなことが重なって、何年も経ってからどこかの誰かから裁判を起こされたら、たまらない
XXXの用紙を書いてもらっておいて、正解だった
アメリカって、いつも免許がなくなるんじゃないか、と心配しながら働くところだ

ジェイコーだなっ
アタシタチをがんじがらめにするのは
研修医も、研修医を一生懸命教える医師もタイヘンなんだ
いたいけない私たちを、そんなにいじめないで~


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August 20, 2008

とにかく 見て!

アメリカは、国民皆保険じゃないから
自分で健康保険にお金を払って加入する
だから、保険会社は「お客様」の獲得に必死

ある保険会社のTVコマーシャル
最近のアメリカの問題は、高齢化ではなく「子供の肥満」
学校にあるソーダ類の自動販売機を撤廃したり、給食の内容を変えたり、地域ごとに様々対応はしているけど・・・

コレを見たら、大人だって自分の生活スタイルを考え直しちゃう
とにかく、見て

この子、6歳なんだって
学校でチョコレートを食べながら、女の子をじろじろ見たり
「良くない連中と住んでいるし」と言いながら、ソファーでゴロゴロ寝そべって電話をしている兄貴のそばでボーっと天井を見たり
「悪い習慣もいくつかある」と言って、ポテトチップスや山盛りドーナツをむしゃむしゃ
犬が寝そべる居間でテレビゲームをして
「一番良くないのは、Drinking」
"Drinking"と言えば、アルコールを意味するけれど
この子は1.5Lのソーダをラッパ飲みしている

最後に心を入れかえ、草野球チームに参加したらしい・・・が、がんばって走る姿がなんともカワイイ!

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May 07, 2008

海外旅行保険

大学、大学院でお世話になった恩師から、いきなり留守電にメッセージが残っていた
「知り合いが、日本で旅行中に怪我をして病院に行ったので、日本の診断書をこちら(アメリカ)の保険会社に提出するために英訳して欲しい」

恩師、自分ではやらないんだ、トホ・・・

それからしばらくして、顔も名前も知らないヒトから日本の診断書と診療にかかった領収書のコピーが郵便で届いた
この辺りにある、日英翻訳の会社も教えてあげたんだけどなぁ

この方、「ちゃんとお金は払いますから」というので、いったいこういう翻訳の相場はいくらくらいなのか、いくつかの翻訳会社に電話して聞いてみた
「一文字20セント」
だそうです
日本語 → 英語の翻訳の場合、出来上がりの英語の文字数を数え、一文字当たり20セントで計算するのだそうです
「ただし、内容によって変動あり」
なんとも、あいまいな

そこで、半額の一文字10セントはどうかな~と考えてみた
いいけど
アタシ、本当に医療従事者だし、ちょっと加算してもいいかな?
ということで、12セント、と依頼主に言ってみた

OK

そこで、ゴゾゴゾとまた苦手な英作文
日本語は日本語で、結構難しい
こういう、改まった日本語にはしばらくお目にかかっていない
和英辞書、医学辞典、さらには、国語辞典まで総動員してしまった・・・

結局3ページで3時間かかった

出来上がりの文字数をカウントすると、1681文字
1681 x 12セント = $201. 72

え~~っ、たった3ページで201ドル!
翻訳会社なら、336ドルですよ → 1ドル104円で、3万4千944円
けっこう、儲けてまんなぁ

3時間で336ドルなら、時給にすると112ドル・・・時給1万1千648円・・・ありえない
↑↑
看護師、本気で辞めようと思った瞬間

せっかく日本に旅行に行ったのに、怪我をしちゃって
挙句の果てに、翻訳料のみで$201はなんだかかわいそうな気がしてきた
別に、お金が欲しいわけじゃなく
恩師の頼みだから、引き受けた(ってほど、たいしたもんじゃないけれど)
1文字12セントの段階でかなり割引なんだけれど、依頼主には「全部で100ドルでいいです」と言っておいた
アタシだって、アメリカに来たばかりの頃にはいろんなアメリカ人に助けられた

タダで学校の宿題を何度も見てくれた人もいる
一人じゃない
何人も、だ
自動販売機でおつりが出なくて困っていたとき、一緒に事務所に行って書類を書くのを手伝ってくれた人もいる
旅行先で宿泊先が見つからず、そのまま夕食を食べて泊まらせてもらった事もある
だから、100ドルでいいです、と依頼主には説明した
100ドルのチェックと一緒に入っていたお手紙には、「また、日本を訪ねたい」と書いてあった

日本人が海外で医療を受けた場合、全部実費なんですよね?だから、海外旅行の前には海外渡航の保険をかけるし、留学していたときにも1年ごとに保険をかけていた
アメリカの場合、アメリカ国外で医療を受けても、あとで保険会社に請求すると自分の保険の種類に応じた額が払い戻しされるんですね
だから、海外旅行に行くから、と、わざわざ新たに保険をかける必要がない
ちょっと便利かも


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October 31, 2006

病院

病院の宣伝といったら、ふつう「高度な技術」とか「質の高いケアを提供」とか、その病院の売りを明確に表にだすんだろうな

そうじゃなかったら、せいぜい「人材募集」で、看護師とか技師とか職種を載せたり、時給いくらとか…

こんな広告をみつけました
ひとつは、地下鉄の駅で

Practice_happiness


雨降りで、どんより暗い日
傘を持って出かけなければならず、荷物になる
肌寒いし、コートも着なくちゃ
道がぬれていて、歩きにくい

そんな日は、気持ちも沈む
外になんか、出たくない

と、広告の文句は

PRACTICE HAPPINESS

病は気から…
健康は体だけが丈夫でも、健康にはなれないですよね
心と体のバランス
自分の生活に満足して、いつもハッピーでいる心がけが大事

ハッピーな気持ちは、自分の気の持ちようで生まれてくるもの
そんなことを教えてくれる健康広告


次は、道を歩いていて見つけました

FEED YOUR INNER BEAUTY

Feed_your_inner_beauty

女の子が、無心にオレンジを食べている
オレンジと言えば、ビタミンC
抵抗力をつけてくれるビタミンだ

インフルエンザの季節も近いし、ビタミン摂取は重要

ビタミンCだけじゃなく、果物には繊維だって豊富
便通をよくして、コレステロールを下げる
一日一杯のオレンジジュースを飲むと、心臓病になるリスクを減らすことができる、というので、American Heart Associationもオレンジジュースを推奨しているくらい

「ビタミンは体にいいですよ」とか、「ビタミンCを取りましょう!」と言われても、もうみんな聞き飽きているでしょ

でも、体の中からきれいになろう、って言われると、この子みたいにオレンジ食べようかな、という気になった(のは、私だけ?)
ビタミンCといえば、美白にもいいし!

子供の肥満が問題になっているアメリカ
おやつだって、ポテトチップスなんかより、オレンジの方が健康的だよね
この女の子を見た子供たちも、果物食べるかな
子供の親たちも、スーパーでチップス買うよりオレンジ買うようになるかな

病気になる前に、健康を維持
病院も、慢性疾患の患者を長く抱えて赤字がかさむ、というのは減らしたいところ
健康な人の割合が増えれば、国の医療費も節約できるはず

道を歩いていて、いろんなことを考えさせられた広告でした


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October 07, 2005

使える!HMO

HMO(Health Maintenance Organization)は、1973年のHMO Act成立以来、いまやアメリカ国民の4人に1人が加入している保険のタイプ

「健康維持組織」という名前の通り、従来の

病気になったので、なおしてください

という医療の利用方法ではなく、

病気にならないように、健康管理しましょう

病気の人は、それ以上ひどくならないように管理しましょう

という考え方に基づいている

そうなると、「入院」とか「救急外来に来る」以前の段階での健康管理が大切になる

なんとか、病院にかからなくても済む努力が必要

そこで考え出されたのが、「健康教育」

病院には、Health Education Department(HED)がある

患者さんなら、誰でも利用できる・・・というか、患者になる前に利用できる

例えば、こういうこと

喘息の持病のある人

仕事のストレスも重なって、最近吸入の量が増えてきた

一応、医師から処方された薬はあるけど、いつ喘息の発作が起こるかわからない

こんな人は、発作が起きたら病院に行って医師に診てもらうのではなく、発作を起こす前にHEDのThe Asthma Care Management Programに参加

喘息専門のナースと薬剤師が担当になり、個人に合った喘息の管理方法を教えてくれる

医師なら、一回の診療で10分程度しか時間が取れないところを、プログラムなら30分、そして必要な回数、通うことができる

Living Well with Asthma

ちょっとお得な例も

ナースのみなさんなら、腰痛持ち、という方も多いはず

ナースじゃなくても、デスクワークの方も首や肩こりからの頭痛持ちという方もいるはず

私の場合は、腰痛+首も悩みのタネ

ちょっと大きな患者さんのケアをしたり重い荷物を持ったり、ヨガでShoulder Standingなんてやっちゃった日には、次の日あわててカイロプラクティックに電話している・・・情けない状態

年一回の検診のときに、Primary Physician(かかりつけ医)にこの状態を相談したところ、Physical Therapy(理学療法)に紹介された

健康なアタシが「リガクリョウホウ」?!とも思ったけど、とりあえず受診(PTのみなさん、ごめんなさい)

これが、けっこう穴場で、病棟で見るPTとは違って、家でもできる手軽でしかも効果テキメンのエクササイズをどんどん教えてくれるではありませんか!

どのくらい効果があったかというと、いつも通っているカイロプラクティックの先生にはPTのことは内緒にしていたのですが、腰のエクササイズを始めてからは腰は調整しなくてもよかったり、受診回数が減ったり・・・背骨のプロから見ても、PTは効果があるのです!

家でのエクササイズが進んだところで、担当のPTさんは今度は Intensive Back Exercise というプログラムを紹介してくれました

1回1時間、PT Departmentの奥にあるエクササイズルームで体操

これは、腰痛を起こさないよう必要な筋肉つけるためにPTさんが特別に考えたプログラム

20分のCardio(トレッドミルやバイク、ステップ)、20分のボール(巨大!まるでサーカスの玉乗り…乗らないケド)を使った腹筋や背筋、そして20分ストレッチという構成

4回通って、ご卒業

ということで、これで見放されるのかと思ったら、さすがHMO

今度は、Neck Exercise Programを紹介

家でもできる首や肩のストレッチを、4回に分けて教えてくれるそう

ちょっと、首が痛いとき、肩が凝っているときに自分ひとりでできる

さらには、そのあとのフォローまで

PTさんによると、私にはヨガまたはPilatesが合っていると教えてくれました

ヨガは、ストレッチ効果 Pilatesはコアの筋肉を鍛えて背骨をサポートするため

なんと、Health Education Departmentには、ヨガのクラスもあったのです

BeginningとIntermediateに分かれていて、それぞれ8回

ウチの病院の保険に加入している人なら(保険会社設立の病院)なら、8回で$48、メンバー以外は$72 

一回あたり、6ドル~9ドル・・・悪くないでしょう?

腰痛持ち→PTに教えてもらったエクササイズ→Intensive Back Exercise→Neck Exercise Program→Yoga Beginning→Yoga Intermediateと段階を踏んで、リハビリ

腰痛持ち→仕事→激痛&受診→痛み止めの処方→休息&運動しない→筋肉が衰える→仕事→激痛…

の悪循環から抜け出せそう!

家で、教えてもらったストレッチやエクササイズを続け、ジムにも通って思い通りの運動をして、職場でも不安なく仕事ができます

一回痛めた腰や首は元通りにはならないけれど、これ以上ひどくならないように自分で管理でき、普通に仕事ができる、というのは、まさにHMOの目指すところ

ほかにも、Senior Health, Cancer, COPD, Hypertension, Fitness for 40 and Over, Heart Disease, Alcohol and Drugsなんていうのも…

どうですか、HMOに保険を変えませんか?(って、宣伝)

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September 16, 2005

病院の評価

アメリカの病院は、「ジェイコー」の認定がないとやっていけない 

ジェイコーはすごい威力を持っている 

まず、JCAHOと書いて「ジェイコー」と世界中の人々に読ませてしまうところから、すごい 

無理がある 

でもみんなジェイコーの威力にはかなわないから、黙って従う 

ジェイコーが来る!となると、病院の上から下まで騒然とする 

なにしろ、ジェイコーが「OK」を出さないと保険がおりない 

病院が成り立たない 

評判が落ちて患者が来ない 

そんな病院では誰も働きたくない 

病院の存続が大きくかかっているのだ 

ジェイコーは強力なパワーを持つだけじゃなく、かなりシツコイ 

一度来ると、1週間は滞在する 

なにしろ550項目くらい審査するらしい 

管理部門、医師、看護部、薬剤部のみならず、ハウスキーピングやゴミ、栄養部、エンジニア…全部見ないと気がすまない 

基準に達していない項目があれば、6ヵ月後にまたやってくる 

それまでに何らかの改善をしなくてはいけない 

6ヶ月経っても忘れてはくれない 

シツコイどころか、性格が悪くなってきている 

3年ごと」の到来だったはずが、これからは、いつでも「抜き打ち」で来るそうだ 

ジェイコーが来たいときに、いつでも来る 

もうジェイコーのなすがまま

しかも、ジェイコーにはお金がかかる 

認定費は、もちろん病院もち 

お願いして評価してもらうのだ 

さらには、ジェイコーが来るときはスタッフの欠員が出ないように大目に人を配置しておく(ちなみに、お給料は時間給ですから、1日多く出るとその分払われます) 

もちろんジェイコー対応人員も必要だ 

こういった管理部門の人員はともかく、病院セキュリティーも大変 

ジェイコーが使う部屋は24時間強面のセキュリティーがドアの前に座って、書類が盗まれないように監視している 

朝には、おじさんもちょっと眠そうだ 

なにしろ、空っぽの電気のついた鍵のかかった部屋の前に夜通し座っているのだから 

新しいシステムの構築のお金もかかる 

今回うちの病院は、医師の書いた薬剤のオーダーが実際に薬局で調剤され病棟にあがってくるまでの流れに、「安全とはいえない箇所がある」といわれ、新しくコンピューターに薬剤を入力するための薬剤師を常勤で5人雇った 

今まではクラークが病棟で行っていた仕事を、今度は薬剤師が薬局で行うことになるわけだから、薬剤師に払うお給料もさることながら、新しいシステムについての院内教育―クラーク、ナース、薬剤師全て―が必要になる

とんだ教育費への出費だ

私たちナースは、ジェイコーのいいカモ 

なにしろ、一番長く直接患者ケアを行っている職員だから、ジェイコーはナースを攻撃したくて仕方がない 

ナース1人に3人がかりでつめより、質問する 

師長は「ナースが質問に答えられないと、病院全体が安全なケアをしていないという印象を与えることになる」とプレッシャーをかける 

そして、ジェイコーが来る7週間前から全てのナースに特訓がはじまる 

師長はそのための院内教育に参加した時間分、時間給を払わなくてはいけない 

こっちは、お給料がちょっと増えるのはウレシイが、ジェイコー日までに習ったことを暗記しなくてはならないという宿題をかかえる

ジェイコー当日は、日常業務どころじゃない 

患者のケアをしていると、なんか立派なスーツを着た評価委員たちが廊下で待ち構えていて、病室から出たとたん質問される

「ここの病棟では、患者の安全はどうやって守っているのかね?」

この一言に、9つの安全対策を答えなくてはならない

1.     Improve the accuracy of patient identification

(例)与薬前に、患者の手首についているIDバンド(名前と診察券番号が入っている)を確認

2.     Improve the effectiveness of communication among caregivers

(例)医師からの電話によるオーダーは、オーダーを書き取ったあと、読み返す Dr., Let me READ BACK to you. 書き取るだけではダメなのです

3.     Improve safety of using medications

(例)病棟には、濃縮された薬剤を置かない 例えばKCL1、10meqのKCLは50mlの生食バックに溶かしたものしか使わない

4.     Eliminate wrong-site, wrong patient, wrong procedure surgery

(例)チェストチューブ挿入前に、日付、時間、場所、患者氏名、診察券番号、挿入する位置、医師名、介助者名を、専用の用紙に記載する この用紙だって、ジェイコーのために作った 目立つようにショッキングピンク色の紙 目が痛い

5.     Infusion pump safety

(例)点滴、経管栄養など、患者の体内に持続的に入るものは、全てアラーム管理 Free Flowは禁

6.     Improve the effectiveness of clinical alarms

(例)輸液ポンプ、経管栄養ポンプなど、ありとあらゆるアラームのついた機械類のアラーム設定確認、点検札の位置などを示さなくちゃいけない

7.     Reduce the risk of health care associated infections

(例)もちろん、手洗い あるいはDegermerという殺菌ジェルの使用 つけ爪禁止、なんていうのはアメリカらしい

8.     Accurately and completely reconcile medications across the continuum of care

(例)外来~入院~転棟~転院~外来フォローなど、患者さんがどこに行っても、薬の情報がアップデートされているための記録用紙の使用

9.     Reduce the risk of patient harm resulting from falls

(例)転倒予防として、行っていること・・・Low Bed、Bed Alarm、滑り止めつき靴下、柵について(2箇所か、3箇所か、4箇所かの判断基準)、転倒リスク評価

そして、チャートを広げて、どこにその記録が残っているか、証拠を示すまでジェイコーは信じてくれない 

あるいは、Staff Education Resource Room に連れて行き、感染率や転倒件数の示されたグラフを見せ説明をしないと気がすまない 

そして、ようやく「Thank you」の一言で私を開放してくれる

この一枚の認定書があるから、病院が明日からも病院をやっていける 

私も同僚もリストラされなかった 

認定書は、病院の正面玄関に掲げてある 

しかも、目線の高さ(決して額のように高い位置には掲げない) 

病院に入ってすぐ、目の前だ 

車椅子でもよく見える低さ 

そうまでして病院はコレを見せたい 

これがジェイコーパワー

ジェイコー → Joint Commission on Accreditation of Health Care Organization 医療施設評価合同委員会

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August 23, 2005

恐・アメリカの食卓

食卓塩とお醤油…くらいだろうか?日本の一般的な家庭の食卓にいつものっているものは

お蕎麦屋さんでは、山椒とか七味とか

日曜日、行列のできる

Breakfastのレストランに行った

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コレみんな、あらかじめテーブルの上にのっていたもの

塩、こしょうにはじまり、ケチャップ、マスタード、ジャム、はちみつ、メープルシロップ、白砂糖、コーヒーシュガー、タバスコ…

ビンやボトルでテーブルがいっぱいだ

そして、あとからバターとミルクが出てきた

かけ放題、使いたい放題

周囲のアメリカ人は、ビンを逆さまに持ってがんがんふりかけている 

両手でマスタードのボトルをつかみ搾り出している

砂糖のビンを傾け、白い砂糖が滝のように流れ続ける 

圧倒、圧巻、壮観!

で、でてきた朝食が、これ

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頼んだ自分もいけなかったが…

こんなのを朝食に食べる食文化も、すごい

病院で、弱った病気の人ばかり見ているから分からなかったけれど、これが彼らの日常なのだ

ちなみに

ケチャップ

65g、バター11g、イチゴジャム30g、砂糖21g、ミルク120g=80kcal!

どうなるんだろう、アメリカ

生活習慣病 ↑↑

うちの病院がますます忙しくなることだけは確実

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June 24, 2005

患者満足度調査(HMOはどこまで本気?)

HMOネタで再び・・・

カゼで寝ているところへ、「患者満足度調査」の封書がきた

現在では、99.5%のHMO医療機関で、この患者満足度調査を「質管理」のひとつのバロメータにしている(Knight, W., “Managed Care”)

できれば忘れたかったAdvice Nurseとのやりとり

http://tisane.cocolog-nifty.com/americannurse/2005/06/hmo_c8e9.html

でも、自分の働く病院だし、今回は患者の立場として意見させてもらおうではないか、と意気込んで封書を開く

調査票は、裏表一枚

まずは、「Dr. XX(受診した医師の名前)の技術と能力についてどう思いますか?」→よくない、あまりよくない、まあよい、とてもよい、すばらしい、の5段階だ

その他、「Dr. XXの説明のしかた」「Dr. XXを、家族や友人にも勧めるか?」など、受診した医師についての評価が8項目

続いて、薬局や検査室についての質問が2、3

さらに、過去12ヶ月の病院全体の評価が続く、「親切で責任を持った対応をしてもらえたか」「医師やその他の医療従事者からの指導は、健康を維持するのに役に立ったか」「今後も引き続き当保険の利用を継続したいと思いますか」などなど

最後に、喫煙歴(喫煙したことがない、一年以内に喫煙をやめた、一年以上前に喫煙をやめた、喫煙している)を聞かれた・・・なんの関係があるのか?

このまえのカゼのでは、「医者にかかりたい時にかかれなかった」のが不満なの

結局この質問表で今回の不満が反映されそうな質問は

“Convenient and easy access” (便利さと利用しやすさ)

→よくない、あまりよくない、まあよい、とてもよい、すばらしい、の5段階を選ぶ

この、一項目

これで、おしまい

もちろん患者tisaneの評価は「よくない」だが、これでは、どう「よくない」のかが全然伝わらない

「予約が一杯なので、こちらからかけなおします」と言われ6時間以上待ったこと、せっかく予約がとれても25時間以上あとの予約だったこと、Late Clinicがある、と言われかけなおしたが結局Late Clinicの予約もいれてもらえなかったこと・・・

これらは、どうなっちゃうの?

「質」の向上なんだから、空欄に自由に意見を書き込める欄をもうけるとか・・・

本気で質改善する気アリ?

この質問表そのものに、フマン!

満足度調査をするだけで、満足しているだけ

誰か、HMOを救ってぇ~

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June 17, 2005

カゼで病院に行ってはいけませんか?(HMOに対する疑問)

HMO (Heal Maintenance Organization)は、アメリカの保険プランのひとつ

アメリカは国民皆保険ではなく、個人で健康保険に加入するHMOでは、患者は保険会社が作ったリストの中からあらかじめ主治医を選択しておき、受診はもちろん、入院、救急受診、専門医受診についても主治医の了解が必要

もし、耳鼻科にかかりたいなら、直接町の耳鼻咽喉科に初診でかかる、というわけにはいかず、まず主治医に会って耳鼻咽喉科受診が必要、と認められた場合のみ

紹介状をもって耳鼻科の先生に会える、というわけだ

道のりは、ながい

だから、主治医はGate Keeperとも呼ばれる

私の保険プランは、HMOの中でも比較的融通が利くほうだった

予約センターに電話をすると、主治医じゃなくても予約の空きのある内科医のところにまわしてくれる

医師じゃなくても、ナースプラクティショナーという特別の教育を受けた看護師がいて、大雑把に言うと医師と同じ診療をしてくれる(患者には、医師より丁寧と好評☆という研究も)

なのに!

(自分ごとでなんですが)火曜日の夕方から、頭痛、咳、痰、咽頭痛、発熱が始まった

それでも、水曜日一日市販の風邪薬で様子を見た

水曜の夜中には、さらに熱が上がり限界

水曜の朝6時に、予約センター(24時間)に電話すると、アドバイスナースに回された

アドバイスナースは、お決まりの質問をプロトコールに従って聞いてくる

「熱は何度ですか?」「頭痛は?」「唾液が飲み込みにくいですか?」「飲み込みにくいとすれば、よだれが出ますか?」(←出るわけないが、出ていれば脳梗塞のほうに質問項目が移るのだろう)

結局症状から、アドバイスナースは「ただの風邪」と判断したのだろう

「空きがないので、内科から直接連絡が行くようにメッセージを送っておきます」という答えだった

空きがないわけがない、私の診療は、10分で終わるケースだ

「ナースプラクティショナーでもいいから!」とすがったが、予約は入れてもらえなかった

内科からの連絡を待つしかない

ところが、午後1時になっても連絡が来ない

そこで、予約センターにもう一度連絡すると、返事は「メッセージは送ってありますので、内科からの連絡を待ってください」だった

メッセージの再送信をお願いしたが、却下された

それから1時間半後、ようやく内科から電話が来た!今日の夕方一番最後でいいから、受診させてください、と言ったが、答えは「あなたの予約は、明日の午後3時35分にとれました。主治医ではありませんが、いいですか?」とのんきなことを言っている

さらに25時間待て、というのだ!

熱が上がって待てないので、何とか今日中にお願いします」と頼み込むと、「Late Clinicというのがあります。午後9時までやっています」というではないか

希望の光!

「誰でもいいので、Late Clinicのところに入れてください」と言うと、「今、2時半です。3時にならないと、Late Clinicの予約コンピューターにアクセスできないので、3時以降にかけなおしてください」と返答

もう、ギャグ  絶対予約を入れてくれない

仕方なく電話をいったん切り、また3時半にかけなおす

すると、予約センターは「あなたは、今日何度も連絡してきていますが、症状に変化はありましたか?」と聞かれた

「は、段々熱が高くなってきています。今日中に薬をもらいたいのでLate Clinicの予約をお願いします。」と言うと、私は既に「ただのカゼ」と診断されているのだろう、「Late Clinicは空きがありません。明日午後3時半に受診してください」と同じ答え

Late Clinicも予約がいっぱい、ということはないだろう

でも、ただのカゼの私を見てくれる枠はない、ということなのだ

喘息発作なら、みてくれるのか(怒)!

すがるすべもなく電話を切り、夜になった

今夜乗り切れば、明日は病院からカゼ薬がもらえる

こんなとき、日本の町医者はいい

薬の処方だけでなく、下手すると注射だってしてくれる

すぐに元気になれる

ところが、夜8時になるとますます熱が上がり、のどの痛みも強い

市販の風邪薬で症状を抑えても、おさまらない

しつこい私は、また予約センターに連絡した

今度は、アドバイスナースの質問にはあやふやに答えた

「熱は何度ですか?」→よくわかりませんが、高いです、「頭痛は?」→まえよりひどいです、「唾液が飲み込みにくいですか?」→飲み込みにくいです、「飲み込みにくいとすれば、よだれが出ますか?」→よだれは出ませんが、飲み込みにくいです・・・

「カゼ≦私<脳梗塞」の構図で攻める

すると、「今夜9時半なら、空いています」と言われた

結局、万が一もっと緊急の患者からの連絡が来たときのために、枠がとっておいてあるのだ

病院で、やっとDr. L.に会うと、「あ、ただのカゼ」とニヤッとわらい、5分で診療は終わった

血圧、肺音、心音など聞いてはくれたが、そんなもん、異常があるわけないでしょう!

そして、Dr. L.はおまけのように、うがい薬を処方してくれた

結局、市販の風邪薬を飲んで1週間寝ていろ、ということなのだ

私は、熱も高かったしVirusによる感染かBacteriaの識別をして欲しかったのだ(←患者の言い訳)そんなものに、お金を使うはずもない、か

こうして、医師に受診する前にアドバイスナースが患者をふるいにかけているわけで、本当のGate Keeperはほかにもいた

保険会社としては、カゼごときの患者の医師の診療一回分のレセプトを回されても、払いたくないのだろう

ただのカゼで、病院に行ってはいけませんか?

こんなとき、HMOは全く役に立たない

http://members.kaiserpermanente.org/kpweb/pubcfe/228/detailPage.do?html=/htmlapp/feature/228colds/nat_hometreatment.html

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