ICD 植え込み型除細動器
カジノと言えば、ラスベガス(最近じゃ、マカオらしいですが)
だけじゃないんです
このあたりでは、リノが人気
車ですぐ行けるし、タホ湖のそばで空気もいい
町中がギラギラのラスベガスに比べると、のんびりカジノを楽しむ感じ
よく、60代、70代の世代が夫婦そろって「リノにカジノに行く」というのを耳にします
大学では「リノで高齢者が心臓発作を起こす」と習ったのを、今でも覚えているけれど、ウチの病院に入院してくる人には「カジノ中に・・・」と言う人にはお目にかかったことがなかった
リノから遠いからかなぁ
リノは、スキーリゾートもある山の上
空気が薄い、カジノで興奮、睡眠を忘れて熱中、カフェイン、タバコ・・・いろんな要素が重なるんだそうです
ひどい例では、コロラドの空港に飛行機が着いて、飛行機から降りたとたんに心臓発作
ところが、先週友人のお父さんがリノで心停止、という知らせが
やっぱ、いるんだ・・・リノで心臓が止まる人
カジノ中に、バタリと倒れたらしい
そこは、カジノも慣れたもの?すぐにAEDをつけて救急隊が駆けつけたのだそうです
1日くらいは呼吸器のお世話にもなっていたらしいのですが、結局ICD (implantable cardioverter-defibrillator、植え込み型除細動器)を入れて帰ってきました
友人(医療関係ではない)の話によると、肋骨を守るために1ヶ月くらいは運転できない、と言われた・・・と
そうなんです、ICDでは開胸はしないのに
な、なんと、心マッサージ中に肋骨を2、3本ポキポキしてくれちゃったそうなんです
まぁ、命を助けてくれたから文句は言えないんだけれど、救急隊のお兄ちゃんたち、鍛えられたマッスルでガンガンCPRしたんでしょうねぇ
ちょうど、AJCC (Am. Journal of Critical Care)が届いて、
これまたちょうど、ICD関連の研究が載っていました
マサチューセッツのジェネラル病院で70人の患者さんを対象にした研究
身体、心理的機能とQOLについて、4年間のフォローをしたそうです
一般的なこれまでの研究は、もっとも長くて1年
その後どうなっちゃったのかについては、報告がないそう
結局、身体的な機能は、もともとの心疾患やEjection Fractionが平均39%ということもあって、4年後には評価が下がっているのだけれど、精神的には状態が良くなっているそうです
特に、緊張、怒り、抑うつ、倦怠感、混乱などは減少
ただし、実際に除細動が作動した場合は、自信の喪失や器械への不安が特に強まる
QOLについては、変化ナシ
この研究では、ICDを埋め込んで、医療者側としては「ハイ、これで安心」と投げ出しちゃうのはよくない、と指摘しています
ICDを入れても、心疾患は心疾患
その後の身体機能を維持しようと思ったら、心臓リハビリに参加させるフォローアップが必要
実際には、有酸素運動を8週間行ったグループでは、除細動が作動せずに済んだという報告もあるそうです
ICDの電池のチェックのため、結局は数ヶ月ごとに病院に来るのだから、そのときにナースやPT、栄養士さんとも会えるといいんでしょうネ(理想かな)
Carroll, D. L. & Hamilton, G. A. (2008), Long-term Effects of Implanted Cardioverter-Defibrillators on Health Status, Quality of Life, and Psychological State, American Journal of Critical Care, 17 (3), 222 - 230.















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