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February 24, 2009

スーパーユーザー トレーニング

電子カルテ、スーパーユーザー・トレーニングの第一日目
クラスはだいたい20人くらい
ICUとCVICUのナースとアシスタント・マネージャーが二人、それから呼吸器セラピストのアシスタント・マネージャー、透析のナース、そして看護教育担当者

もうひとつ、一般病棟のクラスは隣の部屋で、医師のクラスは別の階で行われているみたい

一人ひとり、練習用のコンピューターの前に座り
正面のスクリーンに映し出されたインストラクターの表示する画面を見ながら練習…というか、四苦八苦
「はい、クリックして」と言われているのに、『ダブルクリックしたら、画面がなくなりました~』とか
だいぶ先に進んでから、『まだ、ログインできません~』とか
インストラクターからすると、幼稚園レベルだろうなぁ

それでも、これぞアメリカ式教育法
以前、まだ英語学校に通っていた時見学に行った小学校の授業風景そのもの
生徒は授業中立って歩くし、質問があればいつでも質問するし(しかも、事前に手を挙げない)
手を挙げるのは、質問したいのに先生に気づいてもらえず先生がしゃべりっぱなしのときに、腕を振って注意をひくようなもの
質問の内容も、えーーー??というほどアホくさくても、先生ににらまれないし周囲にもバカにされない

まずは、インストラクターが生徒全員の名前を呼んで、コミュニケーションをはかれるように
コンピュータースクリーンの後ろ(つまり、インストラクターに向いているほう)に、大きく自分の名前を書いた紙をはりつける
インストラクターにきちんと名前を覚えてもらっているような錯覚になり、取り残された気分にならない

そして、クラスメートはいつも病院で働いている人達なので、いつかどこかで会った事のある人ばかり
それでも、授業の最初に「アイス・ブレーキング」というものをする
ちょっと面白い自己紹介だったり、簡単なゲームだったり
今回も電子カルテとは全く関係ないけれど、趣味の紹介をした
読書とか音楽が人気かと思ったら、けっこう人気の趣味だったのが、ロッククライミング
驚いた
どこ、登っているの?アナタたち・・・
あとは、サイクリングやハイキング
ガールスカウトのお世話、なんていうのもあった
なんか、らしい

インストラクターも慣れたもの
前は、小学校の先生だったのだそうだ
アタシ達レベルにぴったり

でも、これが一番成人の学習には効果的なんでしたよね
「疑問が生じたら、その場で解決することで、理解がより深まる」
鉄則

おかげで、膨大な量を詰め込まれたのに、あっという間に時間が経ちました
あと3日あります
授業の最初に渡されたブ厚~い資料

インストラクターが、「お願いだから…」と言いかける
クラスメートの1人が『家で目を通してきて、でしょ?』と文章を続ける
焦った
読みたくない、時間ない(いつもは夜勤なので、夕方のこの時間はすでに眠い)
疲れたし

インストラクターは、笑って
「読まなくてもいいよ~、というか、家でなんか読まないでとにかくコンピューターで練習するのが一番だから」と言った
良かった

「お願いだから・・・」と文章の続き
「机の上にあるもの(おもにゴミ)は、全てきれいにして帰って」

なんだ、分厚い資料は置いて帰れないのか

さて、今から2日目行ってきます

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February 13, 2009

外国語で医療を受けるって…

新人さんコードブルー事件のあと先輩に相談してから、チャージナースをする他の先輩ナース達の新人さんへの対応が改善したみたい
辛抱強く、根気よく、教えています
おとといはGさんがチャージでしたが、シフトの始めに1時間新人さんにつきっきり
途中30分
最後に30分、合計約2時間ほどそばについて一緒に患者さんをケアしながらいろんなことを教えていました

昨日は、D君がチャージ
新人さん達(昨日は6人中3人が新人さん)に相談されるたびに、丁寧に説明して一緒にケアをしてクリティカル・シンキングの指導

シフトの前にアサイメントを決める時も、新人さん達になるべく「勉強になる」ケースを選んでいます
新人から脱した、まだ新人のtisaneのところには「お残り」が回ってきます
昨日は、AAAでステントを入れて帰ってきたおじいさんと
膀胱破裂の修復を3日前にしたおじいさん
の二人の受け持ち

なんでお残りかって?

どっちも忙しいけれど、忙しい理由は「言葉の壁」
AAAの患者さんは、エスパニヨール(スペイン語)のみ
膀胱破裂の患者さんは、広東語のみ

言葉が通じないせいで、いろいろと手間がかかるんです
別に状態が安定していないわけでもないんです
それで、あんまり勉強にならないので、tisaneに回ってきました

おかげさまで、楽しい一夜に

広東語のおじいさん
この3日間、広東語しか通じないうえにちょっと意識も混乱していたので、広東語を話す看護師でも意思の疎通は無理でした
そんなら、私にはもっと無理
最初から、あきらめていました

朝方になって、もう一度トリフローをやってもらおうと
「Inhale! Take a deeeeeep breath!!」と促したのですが、マウスピースを加えたままモグモグ
散々試しても分かってもらえないので、紙に『吸気』とマジックで書いてみました
見えるぅ? 息、吸って、吸って!!(うちのトリフローは、吸うほうの器具です)
すると、すっっ
ちょっと、がんばって息を吸おうとしていました

よぉ~し!

10回、10回やりましょー!

調子に乗って言ったら、いきなり患者さんが
"Why don't you do it?"
と言った

…これって、英語だよね
英語で「あんたがやったら?」って言われた、よね
広東語しか話さないという情報だったのに、いきなり英語で話し出した患者さん

なんだ、英語分かるの~?みんな、英語が話せないのだと思っていたのよ~
と苦笑いのtisane
すると、方をすくめて "a little bit"(ちょっとは話す)と言っている

なんだ、それってしっかり英語を理解しているじゃない

一本とられた


さて、エスパニヨールのおじいさんのほうは、準夜勤のナースから申し送りをもらったときに「奥さん、付いているって」と言われた
おぅ、それじゃ、奥さんがちょっとは通訳してくれるのかぃ?

準夜のナースいわく、「いや、奥さんもスペイン語のみ」

意味ない

で、準夜のナースが続ける
「あ、娘さんは英語とスペイン語を話す」
おぅ、それじゃ、娘さんにちょっとは通訳してもらえるのかぃ?

準夜のナースいわく、「いや、遠くに住んでいる」

やっぱり、意味ない

しょうがないので、電話の通訳サービスを使った
私、英語で電話機に向かって話す→電話機の向こうの通訳がスペイン語で患者さんに話す→患者さんが電話の向こうの通訳に話す→電話の向こうの通訳が英語で私に話す

これじゃ、いつまでたっても仕事が終わらない

シフトの始めに、説明したいことは全部説明して電話を切った

途中は、笑顔とモルヒネでしのぐ(どういう看護師?)

朝になって、動脈ラインを抜くよう指示が出た
しょうがないので英語で説明して、抜きにかかる
患者さんも、ライン類がはずれるのは大歓迎だからニコニコしながら何かエスパニヨールで話している
アハハ…わかんないや

ところが、5分抑えてもまだ出血する
7分抑えてもまだ出血する
だんだん、患者さんがイライラしてきた
ギュッっと止血している私の指が、痛いらしいのだ

抑えながら、スペイン語で1から10までの数え方を教えてもらってごまかそうとした
どんな人でも、ここらへんでは ウノ ドス トレス(1、2、3)くらいは知っている
そっから先が分からない

どうしても6(セイス)が覚えられず、7に飛んでしまうtisane
なかなか覚えられないので、そのうち患者さんも奥さんも、私にスペイン語を教えるのに飽きたらしい
患者さんは、またイライラしている
血は止まらない

そこへ、チャージナースのD君がやってきた
どうしたの?
「いやぁ、もうちょっとで止血できそうなんですがねぇ・・・」

患者さんがD君に向かってものすごい勢いでエスパニヨールをまくしたてる
抑えているところが、痛いんだって、とD君
「分かるの?」とビックリして聞くと、
なんとなく
という返事

分かっていない

そして、D君はいきなり患者さんの方をむいて
ウノ ドス モー メント!
アザーワイズ、サングレア オールオーバー ザ ルーム!!
と両手をガバガバと広げだした

なんだ?今の
「1、 2、 モー メント」…モー メントはスペイン語で「分、minutes」なのか?英語のmomenntなのか??
「アザーワイズ」以降は、サングレア・・・これはスペイン語で「血」の意味としても
otherwise と all over the room は英語じゃないか

「スィー、スィー」(ハイ、ハイ)と患者さんも奥さんもうなづいている
通じているらしい

なんだ
サングレアさえ知っていれば、あたしにだって言えそうなセンテンス
あとは絶対ジェスチャーで通じたに違いない

やっぱり、ここで看護師をやっていくならスペイン語と広東語は勉強しなくちゃだめだろうか

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February 08, 2009

高齢者の血管

絶対に確実!と思って採血(または静脈ライン)の針を刺したのに、失敗
お年寄りのしわしわの手
皮下組織も乏しくぷよぷよ
弾力が無く、すぐでっかい青あざ…

こんな経験、ありませんか

tisaneは、血管確保はそれなりに上手く人並みに下手です
つまり、上手くはないが下手ではない

この前、同僚のヘルプをしようと思って採血を買って出たはいいけれど、結局時間がかかった上に採血できなかった、という悔しい一幕
血管丸見えなのに、針が入るとすぐ青あざになる

ヘルプのくせにまたヘルプを他のナースにお願いしたら、一発で成功
コツってなんだろう

ちょうど、そんな話が雑誌に載っていた
やめたくてもなんだかやめられない雑誌の一つ "Nursing"
おまけのバッグがついて来るとか、今なら定期購読格安、なんてちょっとあやしいくらい過激な宣伝なんだけれど、雑誌の内容はいい
クリティカル・ケアのトレーニングでも、紹介されていたっけ

お年寄りの血管
よく、"blown" vein (破裂した血管)と言われるように、すぐにもれてしまう
そして、血管を固定するのも難しい

同じお悩みを抱えている方へ
こんなアドバイスが載っていました

お年寄りには、出来るだけ小さい針を使うこと
これは、Infusion Nurses Societyのスタンダードにもなっているのだそう

血管の深さを正確に知ること
たいてい、思ったより浅いんだそう
ほとんど皮膚に近いので、ほとんど平らか、10~20°くらいでいいそうです

針を刺す前に、しっかり血管を固定
ただし、血管を閉塞しないように

血管の真上から針を刺す
横からのアクセスは、かえって血管を押しのけてしまうだけ

そして、充分に時間をとること
あせってはかえって時間がかかる

ゆっくり着実に針をさせるように
ただし、一回で皮膚と血管を同時にさせるように

止血は、圧迫は弱めで時間は長く
皮下組織が少ないので
また、高齢者の場合凝固時間も多少長い

この前は、焦ったのがいけなかったかなぁ
ちゃっちゃと済ませちゃおう、という心理がいけなかった
血管の固定も思ったよりあまく、結局横からアクセスになったし

ね、なんだか基本的な技術なんだけれど、この雑誌のおかげでよい振り返りになりました
Nursingって、基本を見直すにはちょうどよい雑誌です
今なら、64%オフ
12ヶ月で$27.95プラス送料
もちろん、エコバッグがついてきます
だって!


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February 04, 2009

新人嫌悪 の心理

シフトが始まって30分くらい経った頃、病棟の前半分の中央モニターが激しく鳴り出したんです
tisaneの患者さんは後ろ半分だったし、チャージナースが部屋に確認しに行く姿が見えたのでそのまま自分の患者さんのケアをしていました
あとで同僚のIちゃんに聞いたら、こういうことだったらしいのです

アラームが鳴り出したのは、最近オリエンテーションを終えたナースの受け持ち患者さん
その受け持ちナースがすぐに確認に行かないのでチャージナースが部屋に行き、続いてIちゃんも中央モニターを見に行くと、VT(心室粗動)
それを見てIちゃんも部屋に駆けつけると、患者さんは呼吸停止の状態
チャージナースが "Get the crush cart! Get the crush cart!!"と叫んで走ってカートの所に行き、Iちゃんは受け持ちナースの名前を呼んで、「患者さんが急変している!」と大声を出し…

ところが、この新採用の受け持ちナースは
「今、こっちの患者さんの便器の後始末をしているから、手が離せない」
と言ったのだそう

tisaneは、チャージナースの"Get the crush cart!"の声を聞いて、こりゃぁ、本物だ!とばかりに駆けつけるとすでに準夜で居残りしていたナースがCPRをしていたので、カートを部屋に押し込み当直医を呼びに病棟の反対側に走った

医師と一緒に走って部屋に戻ってきてからすぐに電話を取り、呼吸器セラピストに連絡しているときに、
受け持ちのナースがふらふらと廊下に現れ、「手がウン○まみれで、なかなか来られなかったのよ」などと言い訳をしている
思わず、麻酔科に連絡して!と叫んだ

すでに最初のショックがかかって、薬もいくつか使われた時に
もう一人の新人さんがぷらりとやってきて、何か手伝いましょうか?とtisaneに聞いた
やってくる途中の廊下では、ナースコールが点滅していたので、とりあえず「その、あなたの頭の上で点滅しているコールに出て!」とお願いする

どう思います、この悠長さ
いくら新人とは言え・・・
だいたい、アラームに応えない・・・

一緒に働いていた同僚達からは、新人二人に対する不満爆発だったのです
あの新人、大丈夫?やっていける??
なんていう声も、チラホラ

昨日だけじゃないんです
ここ1、2週間、そんな声が耳に入っていました
さらには、「チームワークが全然できないから、もう手伝わない」なんて言う人までも

新人大好きなtisaneでも、教えた時にむーっとされたりしたので、「教えられるの、いやなのかなぁ」ちょっと引き気味だったんです
さらには、何ヶ月も入院している患者さんのことを、「汚い」とか「どうせ、あのベッドで亡くなるのよ」と言ったりした
これには、言葉を失うどころか怒りがこみ上げたワタシ

急変患者さんの受け持ちだったナースは、気がついたことがあって助言しても、私ICUの経験ありますから、と言っている
こちらも、たった一年しかクリティカル・ケアで働いていないし、助言なんてためらわれるのだけれど、気がついちゃったし・・・だから、助言したのに

どうしたらいいのか、分からなくなった
それで、チャージナースに相談した
すると、チャージナースは「手伝わないほうがいいよ、それでミスでもなんでもして、やめさせられればいい」と、かなりオカンムリだった

本当なのかなぁ
それでいいとは、思えない
一年前の自分だって、今だって、たくさん手伝ってもらっているし

家に帰ってもなかなか眠れなかったので、病棟で13年働いている先輩に電話してみた
ずーっと前に「質問があったらいつでも電話してね」と携帯番号をもらっていたのだ
それ以来、一回もかけたことがなかった

でもね、この先輩と話してよかったんです
この先輩は、彼女達は4サイクル目の新人受け入れで、外の新人グループ達(tisaneのグループは3サイクル目だったんですね)と少しも変わらない、特に不出来ということはない、と断言しました

最初は、みんなそう
アラームも聞こえない、気がつかない(アラーム、いつも鳴りっぱなしです)
優先順位も全く違う(とりあえずウン○をきれいにするほうが、レッドアラームより大事)
教えても、むーっとする(もう、いっぱいいっぱいで覚えられない)
ICUの経験がありますから、と言いつつやっぱり出来ていない(何度か教えてもらわないと、なかなか頭に入らない)
コードの時、残りの患者さんの見回りに対応できない(クリティカル・ケアのチームワークに不慣れ)

先輩は、
ひとつひとつ、何度も教えればいい
そのうち、必ず出来るようになる
ひとりひとり、覚え方も覚える速度も違う
今はチャージナースをしているGさんだって、もともと救急の経験があるSさんだって、みんなそんなモンだったのヨ~
と笑い飛ばした

ハッと気がついた
新人イジメって、新人の成長を確信できないから、起こるんだ

新人が、教えたら必ず成長して自分のように働けるナースになる、と信じられたら、どんなに覚えが悪くても何度も根気よく教える
教えてもどうせ覚えないし、と成長を確信できなかったら、教える気もなくなる
そういう心理だったのね

先輩も後輩も人間だから、
教えやすい人と教えにくい人、教わりにくい人と教わりやすい人がいる
いろんな私情や感情があると思う
でも、看護の場合は最終的には患者さんが最良のケアを受けられることがゴールなのだから、新人さん達にも他のメンバーにも、新人の将来を信じて(できれば、tisaneのグループの将来も信じて)がんばって欲しい
とりあえず、新人の将来を信じて!

tisaneも、新人さんがいるシフトの時は、教える時間が取れるように効率よく仕事を片付けていかなくては
これまで、A-wireを見せて欲しいとか、ペースメーカーのチェックのことで質問されたのだけれど、実際にやってみせる時間が取れなくて、説明しただけになっているんです
実際に「その時」(疑問が生じた時)見せるのが、一番学習効果が高いんです
それを、私の患者さんのことで忙しくて、タイミングを逃しちゃったんですよね
あとから、例えば明日勤務に行って、
「じゃあ、この前疑問だったA-wire、やってみる?」とこちらからもちかけても、遅いわけで・・・

2年目として、自分の働き方を考えさせられるシフトでした

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