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January 30, 2009

リーダー業務は、まだ無理

アシスタント・マネージャーにいいように使われたんだろうか
昨日は、いきなりリーダー業務をさせられた
チャージナースまがいのこと
今は、チャージナースと呼ばないのでブレイク・ナース1とか2とか言われるけれど、この1のほうが結局チャージナースの仕事をする

病棟全体のことを、把握しろってか?
まだ無理
今のところ自分の患者さん二人と、お隣さんのことで精一杯
病棟の反対側で何が起こっているのか、さっぱり?
だっつーの

みんなのヘルプをしろってか?
そんなの無理
ヘルプするどころか、いつも手伝ってもらっているじゃないですかぁ
クリティカルケアに来てたった一年じゃあ、まだ半人前ではないのですか

緊急入院や転棟のベッドコントロールをしろってか?
ラピッドリスポンスとかコードブルーとかの患者さんが出たら、どーすんの
ウチに入れられても、どのナースに受けてもらうのかなんて、アタシに決められるわけがない

なのに
「麻薬とかを数えるだけだから」と丸め込まれた
そんなわけ、なかった

0時の当直医のラウンドが終わると、「3号室はとりあえず、朝まで持たせるのが目標だね」と言われた
うわぁ~、そんなにヤバいんですか?
ナース、二人が付きっきり
しかも、そのシフトで一番のベテランナース達が常に張り付いている患者さん
それをもってしても、どーにも出来ないものなんですか
なんかあったら、アタシにだってどーにも出来ないですよ

それから、2時になって落ち着いていた患者さんがいきなり心室粗動
受け持っていたナースが、時にはチャージもやるようなナースだったので何とかなったけれど、こんなのやっぱり手に負えない

だいたい、アサイメントを決めた後で、
オリエンテーションが終わって3週間もたつナースが「二人受け持ちはできない」と言い張った
どういうわけかそんな主張が準夜のアシスタント・マネージャーに聞き入れられ、開胸術後ではあるけれどすでに何時間も前に抜管しているような患者さんを1人だけ受け持ちになった(7号室)
ネオシネジンとノルエピの点滴は使っていたけれど、心拍出量に特に問題があるわけでもなく、あとはゆっくりこれらを切っていけばいいだけだった

こんな1人受け持ちをしていたら、後で夜勤管理師長に目をつけられ真っ先に入院を入れられる
入院をとるのは、この「二人受け持ちはできない」と断ったナースになる
どう考えても、無理でしょう~
アタシだって、ヘルプしきれない
それなら、自分で受け持ったほうがいい(アタシの能力なら、これがやっと)

しかも、このアシスタント・マネージャーの考えていることがいまひとつ理解できなかった
先週オリエンテーションを終えたばかりのナースが、今日は1人余分に人員があるのならもう一日オリエンテーションをさせて下さい、とお願いしてきた
妥当なお願いだ
OK、と聞き入れC君につくように、と指示を出したマネージャー
この新人ちゃんがC君にオリエンテーションをお願いしたら、なぜかC君は断った
ほかにもあと3人は、オリエンテーションが出来そうなナースはいる
じゃあ、Pさんにお願いしたら?とtisaneが提案すると、どういうわけかこのアシスタント・マネージャーは「8号室を1人受け持って」と言っている
「7号室(さっき、二人受け持ちは出来ないと断ったナースの受け持ち)と隣だから、何でも二人で相談してがんばりなさい」

・・・どう、思います?

10歳の子供と、9歳の子供
二人一まとめにして、二人でこのバイトをがんばりなさい、と仕事を渡しても
19歳の青年のようには、働けない
10歳はやっぱり10歳だし、9歳は9歳
二人協力したところで、19歳の能力にはならない

それを・・・
新人二人で相談しても、どうにもならないのだ
それは、tisaneがよく知っている

仕事中の判断で困った時に、いくら同期のIちゃんやAちゃんに相談したところで、ベテランナース1人に相談するのとはワケが違う

こうして、引っかき回すだけ引っかき回して、準夜のアシスタント・マネージャーはさっさと帰宅していった
案の定、深夜のシフト始めっから、7号室と8号室にかかりっきりのtisane
1時間経ってようやく二人とも起動に乗って、あとはチラチラとモニターを見ながらほかのナースの対応やチャージナース業務をしていた
やっぱり、「麻薬の数を数えるだけ」なんかじゃなかった
予測はついたのに、引き受けたのも悪かった

こうして、あっという間に6時になり、待ち焦がれた日勤のアシスタント・マネージャーが登場
待っていたのよ~お母さん(涙)
「今後、こういうの(リーダー業務)は断ってもいいのでしょうか?」と聞いてみた
透析の機械もバルーンポンプの使い方も習っていないのに、リーダー業務は無理よねぇ、今度のクラスに出られるようにしなくちゃね
だって
はくらかされたんかい?

3月、なんとかそういうクラスを取れることになりそうです
それまでは、リーダーは断ります(断固)
サブリーダーならいい、と言います(あんまり自分勝手も言えない小心モノ)


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January 29, 2009

サージカル・ガウン

ブロードバンドにつながるまで、ブログに書きたくても欠けなかったこと
まずは、病室がオペ室になった日のこと

私には理解できないほど、状態の悪い患者さん
VAD (Ventricular Assist Device、心室補助装置)とIABP (Intra-aortic Balloon Pump、大動脈内バルーンパンピング)の両方がついているので、ナースも二人ついていました

夜勤が終わって帰ろうとした時、この患者さんの前に人がうやうや集まってなにやら始まる様子
日勤の先輩が、「これからwash outをするんだよ」と教えてくれました

ワッシュ・アウト→→日本語訳:洗い落とす

もともと、閉じていなかった胸をまた開けて、中の出血を洗うのだそうです

あれよあれよという間に何種類ものカートが集まってきて、見慣れない顔ぶれがそろっています
みんな、オペ室からやってきた人たち

「見る?」と先輩
興味本位で ハイ と言ったtisane

中では既に患者さんのドレーピングが始まり、機械出しのナースが器具の数を数え始めています
外科医が定位置に付き、向かい側にフィジシャン・アシスタント
患者さんの足元にサーキュレーターと言われる、普段なら人工心肺を扱う技師が立ち
部屋の入り口に、外回りのナースが準備を進めていました

先輩に「ガウン着るんだったら、中で見てもいいよ」と言われ、ハイと気軽な気持ちでお願いしたワタシ
なんだか、先輩に手間を取らせるだけになっちゃいました

だって
まず、オペ室のガウンの着方が分からない
紐があっちにも、こっちにも、ついている
どの紐とどの紐を結ぶのですか?
先に、帽子をかぶるのですか?
手袋はどうするのですか?
そして、最大の疑問が タグ

穴が二つ空いている小さなカード
これに、ガウンの紐が通してある
着ると、これが前に来る
コレは、私が触ってよいのか?

そう言えば一回オペ室見学をしたときに、外科医がクルクルッと一回転したら
この紐がうまい具合に体に巻き付いて、なんだか清潔操作のままガウンをちゃんと着ていたような記憶が…

ガウンすら身に着けられない私
情けなくなっちゃう
中では、機械出しのナースが、最初は外科医かと思ったほど抜群のタイミングで器具を操作しているし
サーキュレーターの連携もいい

こうじゃなくっちゃ、オペは進まないよなぁ

結局ガウンを着せてもらって、中に突っ立って、見せてもらって
帰ってきました
これで、万が一部屋で開胸になったとき、足が震えずに済むのだろうか

タグ、もらって帰ってきました
こうやって着るんだそうです(もし、私のような方がいたら・・・どうぞ)↓↓
今度は手順よく身に着けよう サージカル・ガウン(solo dressというところをクリックすると、ビデオで見ることが出来ますよ)

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January 28, 2009

今日の格言

Apple


やっと、戻ってくることが出来ました
引越しに伴い、ブロードバンドの会社は変えず「地域」を変えただけだというのに、10日以上もネットできない状態

会社も、いい加減です
「新しくモデムを買わなくてはいけない」←ウソ、同じモデムでよかった
「もうつながっているはずですが、まだインターネットに接続していないようですね」←これもウソ、ブロードバンドの開始手続きを会社が行っていなかった
「モデムをつなげば、ネットにつながるはずです」←もちろんこれもウソ、電柱にくっついているフィルターとやらをはずしてもらわなければならなかった

アメリカって、一つのことを終えるのに、日本の3倍くらい時間がかかるところです

えーと、ネットが使えない間何をしていたかと言うと…
アップルタルトを作って、りんごのタルトタタン(ビーガンバージョン)を習っていました
おかげで、COSTCOで大量購入したりんごは、ほぼ完売状態

アップルタルト
何度作っても、美味しいです(家庭風味)
ただ、時間がかかるのです~
りんごをうすーくスライスして、ひとつひとつ並べていく

そして、食べる時は、パクパク
ケーキ屋さんは、どうやってお商売が成り立っているのでしょうね
あぁ、お菓子を作りながらこんなことを考えちゃうなんて、やっぱり心が狭い?
でも、今日の格言は
「名を取るより得を取れ」

母が送ってきた、格言付き日めくりカレンダー

こんなもの~
とバカにしていたんですが、めくってみると
なんだかその日にふさわしい言葉が載っているじゃないですか
クラスのあった日には、「勤勉は成功の母」なんて書いてあるし
なんか、生活読まれているようです

明日なんて、「昨日の敵は今日の友」だって
寝返る自分がコワイ…

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January 16, 2009

電子カルテの「スーパーユーザー」

昨日
勤務が終わったときに、アシスタント・マネージャーから「CEをやらないか?」と声をかけられた
CE クリニカル エジュケーター

と言えば聞こえがいいが、簡単に言うと「スーパーユーザー」と言われる人
今度、新しく電子カルテシステム(のようなもの)が病院にも導入されるので、その使い方にみんなが慣れるまでの指導役のこと

もっと平たく言うと、先に2週間の特訓を受けておいて、
本格導入になった6週間は患者ケアを行わず指導役に徹する、というポジション

系列病院も併せると、9つの州とワシントンDCに病院だけで37ある施設をすべてこのシステムでつなげようというもの
いずれ、系列病院なら全米どこに居ても、別の医者にかかっても、同じように今までのカルテや処方箋が分かることになる

保険会社ベースの病院なので、保険を買っている人たち(メンバー)むけに医療を提供している
ちょっと、日本の国民皆保険になじんだ私からすると理解しにくいが、簡単に言っちゃうと
この保険を買ってくれた人達用の病院
メンバーは、800万人を超えると言われているけれど、実は今回の不況で保険をやめた人たちもたくさんいるのだ

さすがに看護師はクビを切られないだろう、というのは甘い考えらしく
今のところ、全ての採用と異動が凍結
これから何ヶ月もこの状態が続きそう

マネージャーによると、超過勤務の許可はなかなかおろさず、このポジションの凍結によりなんとか病棟の赤字を減らしたおかげで、看護師のクビ切りを免れた
のだそうだ

CEの話からなんでこんな話になったのかと言うと、
いつもの「木を見て森を見ず」のtisane
CEはやってもいいが、その6週間の間に準夜勤のポジションの空きが出たら、異動できるのかどうか、知りたかっただけ
「考えといて」とアシスタント・マネージャーに言われて、考えたのが“希望の勤務帯にうつれるのだろうか”だったのだ

何がワルイ(ってか?)

なんだか、あのリーマンから一転して
準夜勤ももう人数を増やさない
12時間夜勤(夜7時から翌朝7時30分までだが、週3日働けばよいポジション)も減らすことを考えている
せいぜい望みをかけるなら、12時間の日勤(朝7時から夜7時半)だろうけれど、それすらいつ採用を始めるか分からない
という状況なのだそうだ
キャリア・ディベロップメントもなにも、無くなってしまったのだ
こんな状態なら、もちろん病院のポジションもキープしながら大学で実習を担当する、なんてことも出来なさそう
今は、夜勤でもなんでも、仕事があるだけ良いということなのかなぁ

コンピューターは苦手だけど、CEでもやってみるか?
どうしようか迷っているtisaneです

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January 12, 2009

こんな申し送りって…

昨日のブログにも書いた、「おととい」の急変患者さんの話

病院には、RRT ラピッド・リスポンス・チーム というチームがいる
詳しくは、コチラ
http://ping.blogmura.com/xmlrpc/dcv3ydq5a6ou

心肺停止で呼ぶのが、コード・ブルー・チームなら
RRTはその手前の状況で呼ぶチーム
急変時の対応チームです
ICUの経験を積んだナースが1人、メンバーに入っています

午前1時過ぎ
RRTの患者さんが運ばれてくるから、とチャージナースから言われた
外科病棟でRRTを呼ぶ状況が発生して、ウチのベッドを使うことになったのだ

まずは、リフト・チームという患者さんの移動、移送専門のチームの1人がやってきて、ベッドが入るか部屋の様子を確認してきた
こちらは、モニターや物品等受け入れる部屋の準備をすすめる
そうこうしているうちに、患者さんが外科の医師二人に付き添われてやってきた
呼吸が荒く、意識が朦朧としている

この患者さん、だれ

外科の医師は、今日腹腔鏡下で小腸の一部を切除した患者さんだと言っている
すぐに「麻酔科を呼んで!」の声が飛ぶ
どうやら、挿管になるらしい
部屋は、呼吸器セラピスト等も含めて10人くらいでごったがえす

「あのぉ、外科病棟からの申し送りももらっていないんですけどぉ」とtisaneが言うと、
こういうときは(RRTの患者さんを受け入れる時は)、緊急なので申し送りはあと、とチャージナースに言われた

へぇ、そういうもんですかぁ

それにしても、RRTのナースの姿が見えない
せめて、彼女からどういう状況だったのか聞きたいものだ

付き添ってきた外科の医師をせっついて、いろいろと状況を把握しようとするが、なかなか説明してくれない
説明してくれないくせに、指示も出ない
集中治療室に運んだはいいけれど、運びっぱなしですかぃ?
ハッキリ、せいっ
と言わんばかりに、チャージナースがリーダーシップをとる

レントゲンはとったんですか?
動脈ラインと中心静脈ラインを確保しましょう
採血の○○等のオーダーを出して下さい

心電図モニターをつけると、心拍130でブロックがある
血圧はとりあえず保たれているが、いつまで続くのか

挿管された頃、病棟から申し送りの連絡があった
これが、また・・・
これで、いいのか?(ナースとして)という内容
何が起こったのか「分からない急変」だとしても・・・

彼女からの申し送りで分かったのは、手術室の回復室から帰ってきたのが午後4時
それから、患者さんはカラ咳が続いており、呼吸が苦しくなったのでRRTを呼んだ
これだけ
最新の血液検査の値も、ない
全身アセスメントの情報も、ない
午後4時以降投与した薬もあいまいだ
午後4時から急変する11時までの様子を聞いても、「自分は11時に来たので、知らない」の繰り返し
11時に自分のシフトが始まったとしても、11時までのナースから引き継いだ内容があるはず
あまり問い詰めることはしたくないので、「知っている限りで、教えてください」と懇願する
・・・が、「自分が来てからは、正常だった」
「自分が来てからは、なにもなかった」
ばかり

あきらめた

救急室に突然具合が悪くなった患者さんが来た、と思えばいい
ゼロからのスタートだ

結局10分ちょっと、この電話での申し送りに費やしたが、「患者さんはカラ咳が続いていた」、「咳き込んだら、血痰が出た」ということしか分からなかった
これなら、付き添いの家族でもわかる

その間に、同僚達が採血とラシックスの投与を追え、コンピューターへの記録をいろいろと済ませておいてくれた
レントゲンにも連絡をしてくれたらしく、すぐに挿管チューブの確認に来てくれた
抹消のラインも、もう一つ確保してくれた

患者さんのところに戻り、12誘導をとる
セデーションの点滴を始めて、医師が動脈ラインを確保する
血ガスを送る
経口胃チューブを入れる

救急室って、これの何倍もすさまじいんだろうなぁ
先日、日本の救命救急で働く友人から連絡をもらったが、やっぱりタイヘンそうだった
救急室の経験があるチャージナースが、本当によく手伝ってくれたので、tisaneとしては一緒に働くことで随分と勉強になった
ウチの病棟は、ある意味「あまやかされている」とからかわれることがある
開胸術後の患者さんを受け入れるわけだから、クリティカルな状況には変わりないが、
手術室から帰ってくるわけだから、すでに抹消ラインふたつ、動脈ライン、中心静脈ラインは確保されている
万端の準備をして手術に望むので、術前から術中の経過まで、大事なことはすべて把握されている
もちろん、一番大事な「呼吸」はしっかり麻酔科によって管理されてくる
今回のように、ゼロからのスタートということは、ほとんどない

患者さんを一目見て、すぐに抹消のラインをもう一つ確保して
患者さんはセデーションで眠っているけれど「こういう場合は、抑制帯をつけておいたほうがいいよ」と教えてくれたICUからヘルプに来ていたナースにも感謝
1時間後患者さんの血圧が下がり、セデーションを弱めると
患者さんはバタバタと手足を動かして、挿管チューブをなんとか抜こうとする
言われるがままに抑制の指示を医師からもらったアタシだったけれど、こういうことかぁ、と納得
これで、次はあらかじめ準備ができる

一人前になるまで少なくとも2年
今年1年は、まだまだいろんな状況に出会いそうだ

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January 11, 2009

アメリカ文化の中で働く

昨日は、夜11時前に出勤したものの、ウチの病棟で1人人員が多いというので、tisaneは希望して家に帰ることになりました
とりあえず、ナースが全員そろうまで帰らないで、というチャージナース
「全員そろうまで」←この表現って、最初はなんてアメリカらしいんだ、と感じたもの
予定してある勤務者でも、なぜか連絡もなしに出勤してこない、という場合がある
日本でも、たま~にはあるんだろうけれど(ちなみに、日本で自分が働いていた時には、経験したことがありません)、ここでは「時々」ある
often じゃなくて、sometimes の頻度くらい
だから、全員そろったのを確認してから、余った人員を帰すというのが賢いやりかた

そうしているうちに、チャージナースの電話が鳴り
「ICUで1人足りない」との知らせ
そこで、こちらで余っているナース1人をICUに送るということになり、まずは一番年功序列の低いP君がICUへ降りて行った

またまた電話が鳴り
「ICUとCVICUで、休憩交替のナースが足りない」という連絡
次に年功序列の低いtisaneが休憩交替要員となるので、家には帰れなくなった
みんなが「ごめんね~」と笑っている

笑っているのには、ワケがあるのだ
前の日、tisaneは「0.5 break, 0.5 no cancel」というポジションだった
8時間シフトの半分は休憩交替要員、残りの半分は必要ないんだけれど居残って仕事をしてもいいですよ、その分払いますよ、という、こちらの「働いて収入を得る権利」が認められたもの
病院側が「要らないので、帰ってください、時給は払いません」と一方的に家に帰される状況を防ぐもの

残りの4時間は何をしているかというと、ペーパーワーク

あるいは、時給はいらないので帰ります、ということもできる

4日連続夜勤の2日目だったので、午前3時までにみんなの休憩交替として働きその後帰ることにしていた
ところが、1時を過ぎて外科病棟で急変患者さんが発生
こちらの集中治療室に来ることになったので、tisaneはそのまま居残ることになった

…という、帰るつもりで帰れなかった、といういきさつがあったのでした
それを知っていて、またまた「急に帰ることになった」のに「帰れなくなった」tisaneを見て、みんなが笑っていたのです

とりあえず、ICUに行って誰を休憩交替したらよいのか確認しようと、P君に続いてICUに降りて行ったtisane
ICUでも、チャージナースとスタッフィングオフィスとで、人員確認のやりとりが行われている様子
「え?じゃあ、ウチは足りているんですか?」、「何人ナースが来るんですか?」、「待って、一緒に数を数えましょう」・・・チャージナースが、電話の受話器を抱えるようにして人員リストに印を付けている
そんな様子を見て、11時に出勤してきたICUナースとP君は目をグルリと回して、「コーヒーでも飲んで受け持ちが決まるのを待とうか・・・」

コミュニケーションって、難しい

結局、ICUのチャージナースは「ウチは足りているから、tisaneは要らないみたい」だって
ということは、0.5のICUの休憩交替をする必要がなくなったので、今日は自分の病棟で0.5の休憩交替をするだけか
すごすごと、自分の病棟へ上がっていったtisane

すると、ウチの病棟のチャージナースが、「tisaneは家に帰れるよ」と言う
どうやら、P君がICUとウチの病棟の休憩交替を半分ずつすることになったので、やっぱりtisaneは余っていることになった

夜11時に出勤するために昼間仮眠をとって
9時過ぎに起きて仕度をして病院まで来て、
11時を過ぎても病院を出られず・・・
今帰ることになっても、当然この拘束時間は時給が払われない
スタッフィングオフィスが9時から人員の最終確認を始めて、ほぼ10時までには確定しているはず
そこで自宅に居たtisaneに連絡が入れば、少なくともそのまま家にいることができた
病院まで運転して行かなくてもよかったはず

そうこうしているうちに、チャージナースが「ゴメン、tisane、ちょっとだけ残ってくれる?」ときた

今度は、なんだ?

11時から来ることになっていたナースの1人が「遅れる」との連絡があったので、そのナースが来るまで彼女の受け持ちの患者さんを看ていてくれる?

というのだ

やっぱり「全員そろうまで、とりあえず残っていて」という判断は正しかった
じゃあ、準夜勤のナースがちょっと居残りすればいいのでは?というのは、ありえないアメリカ
残った準夜勤のナースは超過勤務になるので、その分の割り増しした時給を払ってもらうことになる
ところが、管理者側はその分の割り増しは払わない、という
だから、準夜勤のナースは「私は、残らない」ということになる

患者さん、どうするの?

というのが、tisaneのリアクションだったが、なぜかどっちもゆずらない…奉仕の精神なんて、ありえないんだ

普段なら、仕方なくチャージナースが遅れてくるナースに代わって看ていることになるが、昨日はtisaneが穴埋めをすることになった

これだけ人員配置でもめて、ようやく準夜勤のナースのところに行き申し送りを始めてもらおうとしたら、「随分遅くなったのねぇ、申し送りが長引いても、その分私は払ってもらえないのよ」と、案の定文句を言われた
こういうことも、よくあるアメリカ
本人は、イヤミを言っているのではない
ただ、帰るのが遅くなったけどその分は払ってもらえないのだ、という自分の立場を私に説明しているだけなのだ
・・・ということを理解できるようになるまで、数年かかったtisane
これが文化の違い

そういう事実を説明されて、tisaneも黙ってはいない
こちらの状況を説明する…「スタッフィングでもめてねぇ、ホントは私、家に帰れるはずなのにナースが1人遅れてくるから、彼女が来るまで帰れなくなったのよ」

これも、別にイヤミがえしをしているわけではなく、私の立場を説明しているだけなのだ

すると相手は、「あら、ゼンゼン知らなかったわ、帰れなくなったなんてかわいそうに・・・」と、ケロリと同情する

申し送りが終わったのが、それでも11時40分
準夜勤のナースは、10分だけ勤務時間をオーバーしたことになる
それでも、まるで1時間も居残ったかのようにイソイソと帰り支度をはじめる
大げさな・・・というか、あからさまな文化

そして、0時10分
遅くなったナースがようやく登場
こちらも、スイマセン!とすぐ仕事にとりかかるか、と思えば
「病院まであと5分のところで、警察にとめられてね~」と、状況を説明しはじめる
周りのナースも、「遅れたくせに」と白い目で見るどころか
「大丈夫~?」、「どうしたの?こんなに時間がかかるなんて、心配したのよ~?」
「まずは、お茶でも一杯飲んできたら~?」

tisaneも、別に急いで家に帰る理由もないし、あんまり遅くならなければその分ちゃんと時給を払ってもらえるので、相手をせき立てて申し送りをすることもない
「準備が出来たら、声をかけてねー」と、患者さんを看ている

結局、伝言ゲームのようにさっき準夜勤のナースから聞いたことを、遅れてきたナースに伝えて
任務完了
0時25分に、管理師長に「帰ります」と電話をして
やっと家路についた、というわけ

帰りがけに、チャージナースから「ちゃんとカレンダーに記録をしておいて、今日の1時間半を払ってもらえたか給料明細を確認したほうがいいわよ」と言われた
そうそう
なんでも、自分で確認しなくちゃいけない国
結構いろんなところで「手違い」が多いのです

個人的には、こういう手違いやあいまいさが積もり積もって、今回のサブプライムや果ては不況の問題につながったんじゃないか、と思うのですが・・・いかがでしょうか

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January 09, 2009

新年初 fresh heart

今日受け持った患者さん
冠動脈バイパス術、3箇所
心拍出量もバイタルも、全く問題なく経過
年齢も50代と若い

それなのに…結局抜管できずじまい

抜管の指標になる、MIF (Max Inspiratory Forced) と VC (Vital Capacity)は、-25と1200以上で十分だった
患者さん本人も、抜管したがっていた
意識もはっきりしている

でもねぇ
血ガス
pH 7.27でかえってきちゃったんです
アシドーシス

ただ、代謝性のアシドーシス
もともと腎疾患があり、腎移植をしようと検査していたら
冠動脈の狭窄が見つかり、バイパス術を先にする、ということになったのだそう

腎移植だけでもタイヘンなのに、その前に開胸で心臓の手術だなんて
人生のうち、どっちかを経験するだけで
そりゃぁ、大事

この患者さん、もともとお医者さんです
系列病院で働いていたんです
なんだか、「ドクターC」と呼んだらいいのか、「ミスターC」と呼んだらいいのか一晩中迷ってしまった
こんなことにアタマ使うとは…

ついでに言えば、もう一人の受け持ち患者さん
朝になって、
「死にたい」と言った

思わず「なぜ?」と聞き返してしまったtisane

患者さんは「だって、それがボクのファーストネームだからだよ」

tisane ???

どうやら患者さんは、「ジャン(ファーストネーム)と呼んでくれ」と言ったらしい
モゴモゴ言われて、なぜか「死にたい」に聞こえてしまった
なぜだ~

あえて、「ジャン」と書いたのには訳があるんです
ICUでいつもチャージナースをやっている "John" さん
日本語読みにしたら、「ジョン」でしょ?

それである日「ジョーン!ここにきてちょっと手伝ってくれませんか?」と、ペースメーカーをつけたまま立ち上がろうとした患者さんを抑えながら助けを呼んだとき、妙に冷静に
「ジョンじゃないよ、女じゃないよ」
と、言われた

こんな時に…と思ったが、こっそり隣の(意識のハッキリした)患者さんに、どういうことか聞いてみた
すると、「ジョン」と言っちゃうと、英語でJoanの発音に近く、女の人の名前になる
男のJohnを呼びたかったら、日本語で「ジャ~ン」と言ったほうが、Johnに近い発音になることが分かった

Johnは、これからは「ジャン」ですよ

新年そうそう、とりとめもないブログで失礼
そうだ、新年と言えば新しいニュースが続々
働き者のD君(あの、アボガドサラダの)
7月から、麻酔専門看護師になるために、修士課程に行くことになりました
同僚が進学するのは、やっぱりウレシイ
ただ、最近は競争率も上がっているので、受け入れられた学校は東海岸
大陸の反対側に行かないと、大学院にもいけないようになったのねぇ

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January 07, 2009

通勤路

Highway

ジェットコースターじゃないんです

ウチまでの帰り道
高速走ると、このカーブでいつか海におっこちちゃうんじゃないかと、思わずハンドル握るてに汗

というのは、ウソ
ちゃんと安全運転しております

はい、ちょっと引っ越しました
前のところから、ほんの20分です

職場からは、35分になりました
生まれてこの方、通学通勤は全て20分前後だったアタシ(アメリカに来てからも)
35分(15分増し)というのは、心理的に「遠い」です
職場の人の中には、もちろん「歩いて」通える人もいます
やっぱり、市内は便がいいです
アメリカに居ながら、車がなくても十分生活できます
かと思えば、2時間近く運転してくる人もいたりして…
当然、高速乗って
お金払って橋を渡って
トンネルくぐって
こういう人は、よっぽどこの病院がいいのか、よっぽど家にお金をかけたか
郊外の、でっかい家に住んでいるんだろうなぁ
ゴルフ場でも付いているのかぇ?

tisaneの新しい場所・・・
窓から海が見えます
太平洋です
日が沈みます
日本に居た時と逆

早起きすると、暗い海の上に星空
流れ星、一度に3つ とか

今までのところは山の上だったので、木と霧に囲まれていましたが
今度は、海と霧です
って、また霧かい?

とにかく、新しい場所での生活スタイルを早く確立したいtisaneです
はぁ、まだまだ掃除せねば

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January 06, 2009

デザート ネタ(書きそびれ その2)

ティラミスと一緒に、クリスマスに作ったシフォンケーキ いつもの「アールグレー」です

Chiffon

これまで、マリアージュ・フレールのアールグレーを使っていましたが、今回のシフォンケーキで一缶使い切ったので、今度は別のアールグレーを試してみたいなぁと思案中 なにか、美味しいアールグレー情報があれば、ぜひお知らせくださいネ

さて、写真のシフォンは本物のシフォンケーキとは別に、余った生地でテキトーな型に入れ焼いておいたのもの おやつにしようとその辺に置いておいたら、ゲスト達が着くなりパクリ パクリ あっという間に完売でした!

今回、上手く焼けたコツ 教えましょぅか?? じゃじゃんっ こちら

あったらしぃ オーブンなのであります!!!

Gas_top

コンベクション・オーブンっていうのを、初めて使いましたぁ コンベクション・・・対流すると何が違うって? 電気代とか、詳しいことはよく分かりませんが

お・い・し・い!!

スポンジ類は、今のところ焼き時間が4割短縮できます 10分かかったものが、6分←コレは、早い!と感じるはず 表面かりっ、中はふんわ~り

この、中のふんわり加減が、生焼けふんわりじゃなくて、焼けていてふんわり

ふうぉっ ふうぉっ のケーキ

ほら、中華でも言うけれど、加熱の「速度」?高い温度に達するまでの時間がだらだらと長いと、味って変わっちゃうんでしょ? あの仕組みだと思います 素人はこうして道具に頼る、それでも美味しいものが食べられるのならいいんじゃない?

家電、買い換える予定の方、ぜひコンベクション・オーブンはおすすめです

ちなみに、お肉も美味しくできましたヨ

ウシシ、今年のターキーが楽しみだぜっ

(丑)

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January 05, 2009

ティラミス

書きそびれた、デザート ネタ
クリスマスに作った、ティラミス

Tiramisu

2回目に習ったティラミスは、レディースフィンガーを斜めに絞って焼き
ぐるり周囲に並べてから、クリームの部分を流し込むので
出来上がりはこんな風に、周りのある自立型ティラミス

tisane的には、スプーンですくってよそうくらいトロトロが好みなんだけどね~
どうやら、tisane周囲ではしっかりティラミスのほうが人気です

ティラミスは、作った当日よりも
翌日か、2日後くらいが一番まろやかで美味しいですね

あっという間になくなっちゃうお菓子ですが、やっぱり手作りが美味しいお菓子のひとつ
アメリカって、こんなにイタリア料理店があるのに、なかなか美味しいティラミスにたどり着けない不思議なところ
日本なら、コンビニにもあるのにねぇ

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January 04, 2009

食べ物は、大切に

2009年、明けましておめでとうございます

ブログリンクのみなさん、それぞれによいお正月を迎えられたようで何より
平和で健康がイチバン

tisaneのお正月は、というと
モー お知らせしたいことがたくさん!
(丑)

今日は、「今年の御節」の話を

年末年始、仕事だし~
夜勤だし~
クリスマスも終わったばっかだし~

御節、作るのやめようと思ったんです
でも、ここで怠けては、一年が思いやられる、と根性しぼって作りました

ハイ、アタシの根性なんて、御節がんばるくらいなもんです
だんだん、この年になると自分の能力をわきまえるようになります

2009年なんだから、せめて9品
と思ったんですが、2008年に作るのだから8品で・・・と弱気
お姑さんがいたら、ダメ嫁だ

御節の本を見ていて、最初からくじけるワタシ
黒豆←「一晩ふやかす」なんて、一晩経ったら黒豆のことなんて忘れそう
きんとん←「うらごし」なんて、手が痛くなりそうでいやだ
昆布巻き←簀巻き、あったっけ?

しかも、年内に買っておいたかまぼこ、傷んでいるし…

でも、負けませんっ
今年初挑戦の御節は、
のし鶏 (鶏ひき肉にゴマをつけた、和風ハンバーグのようなもの)
数の子 (初めて、自分で味付けしてみました)
たたきごぼう (ごぼうがお汁を吸って、ジューシーで意外と美味しいです)

なんとか、9品になりましたね
毎年一品ずつ増やしていく計画なのです、いちおー

Ozen

あ、そうそう
御節って和食の基本でしょ
おかかでおだしをたくさんとるのだけれど、残ったおかか、どうしています?

すーてーなーいーでぇ~

2番だしをとった後、あっついうちにおしょうゆをパラパラッとかけ、手でさっくり混ぜ
オーブン(うちは350F、オーブントースターでよいそう)に、6~7分カリカリになるまで入れておきます
それから、フードプロセッサーで細かく砕くと

Okaka

おかかふりかけの出来上がり!
炊き立てのご飯に混ぜて、おにぎりを作ると絶品!

だし昆布
いつもは、しいたけの軸を一緒に一品作りますが、今回はネギあえに
昆布を細かく切って、同じくらいの大きさにスライスしたネギとあえ、みりんお酒で味付け
このとき、オイスターソースを加えます
これが、新しい味!
「お酒のアテに」とお料理の本には書いてありましたが、私は飲まないので
昆布の量を多めにして、真っ白ご飯のおかずです!
あぁ、日本人でよかった

使った御節料理の本は、去年と同じです
ブログ右側で紹介中
ただ、毎年同じレシピでも、味が違うんですねぇ
美味しくなってゆくとよいのだけれど

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