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December 31, 2008

暮れと正月

さてさて、こちらは31日の朝です
31日のシフトが終わり、日本式に言うと「仕事おさめ」
そして、今夜(31日の夜)が1月1日のシフトなので、「仕事はじめ」
なんとも、せわしない商売だ

そして、結局LOAの電話はかかってこず、まじめに働いていた2008年12月でした
毎月病欠 (Call in Sick)をすると、あとでマネージャーからお呼びがかかり注意されるのだそうです
11月まで多分毎月、Call in Sickしていたtisane
一回、病欠しない月を作っておかなければ…という不順な動機のみでがんばりました

今日は、どんなにガンガン電話が鳴ろうと、ぜったいにぜったいに受話器はあげませんっ
スタッフィング・オフィスから「キャンセル」の電話に決まっています
人が多いので、キャンセル→お休み→休日出勤手当てが出ない
休日出勤手当ては、時給の1.5倍ですヨ
時給と併せると、2.5倍の日ですヨ
こんなオイシイ勤務はないです

もともと休みのスケジュールなら、それなりに計画も入れられただろうに(ホテルの屋上でシャンパン&カウントダウンとか)、働くことを想定して仮眠を取って、予定もいれずに結局キャンセルになり
さびしくテレビで花火が上がるのを見ているなんて、たえられなーい
だったら、働く

ので、電話は出ない(しつこい)

さて、ブログをとおしてコメントしてくださった方、いつも気にして読んでくださった方、時に励ましのメールを下さった方
どうもありがとうございました

2009年も、ぜひぜひお付き合いくださいね

それと、こんなことも書いて欲しい、というご希望があれば、メールでもコメントでも気軽に寄せてください
そういう内容を書けるかどうかは分かりませんが、がんばります


さて、こちらは大晦日ですので、これから仮眠をとったら日本街でくじ引きをしてきます
なんたって、ラスベガス旅行が当たるらしいです(本気で、夢みています)
2009年、みなさんにとってもよい年になりますように

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December 27, 2008

憧れのLOA

チャンスを逃したっ
LOA
憧れのエル オー エー

Leave of Absence

本当は働くことになっている日だけれど、看護師の数が余っているので急にお休みをもらうこと
お休みの種類は、LOAかVacation(有給)

そうなんです
LOAにすると、有給を使わなくてもよいのです
その代わり、その日の給料は入りませんが…
無償のお休み

スタッフィング・オフィスで次のシフトの人数調整が終わると、余った人の家に次々と電話をかけていきます
tisaneのように深夜勤の場合は、夜9時までに病欠の受付が終わり、だいたい9時半頃には人数が確定するので、その辺りに電話が来る…はず
↑だって、電話がかかってきたこと無いから分からないんだモンっ

結局、勤務になることを想定しているから、昼間きちんと仮眠を取らなくちゃいけないんだけれど
もし、突如LOAになったら、そのあとまた2度寝できるじゃないですかぁ
あるいは、テレビ見て夜更かしできるじゃないですかぁ(←起きているんなら、働け)

最近忙しくって、何度も何度もLOAをリクエストしているのに、ちっとも当たらない
最初は「どーせ電話なんかこないだろうなぁ」だったのが
最近じゃぁ「ぜったいかかってこない」自信がある

まず、年功序列で負ける
とんでもなく長く働いている人のなかに、よくLOAのリクエストをするナースがいるので、彼女には絶対勝てない
それ以外にも、大御所ゾロゾロのうちの病棟ですから

さらには、12時間シフトに負ける
12時間シフトの人は、夜7時から朝7時半までの勤務なんだけれど、
人が余っている場合には、夜11時半(最初の4時間だけの勤務)で帰る、というウラワザがあるらしい
チャージナースに話をつけて、11時にはさっさと帰れるようにする
結局、11時からの人数が足りなくなるから、tisaneのような深夜勤組みはLOAにはならない

誰もLOAをリクエストしていなかった場合は、勤続年数の低い人からお声がかかる
働かない=稼ぎが無い、ということですから、そういう不公平なことは勤続年数の低い人から、という考え方らしい
これもまた、テキトーに勤続年数があるもんだから、tisaneのところまでは順番がまわらない

つまりは、働き盛り?

昨日も、夜10時40分に病棟に到着
…病棟のドアがロックされている
ペンキでも塗っているのかなぁ、と思い、エレベーターを二つ乗り換え反対側の一般病棟から続くほうのドアにバッジをかざす

…開かない

病棟閉鎖だ
ちょうど通りかかった準夜勤のICUのナースが「CVICUのナースは全員ICU行きだよ」と教えてくれた

そこで、ICUに行ってみる

いるいる
CVICUのなじみの顔のナース達が働いていて、一瞬自分の病棟かと思ったくらい

閉鎖されているCVICUのロッカールームに聴診器を置いてあるので、病棟のドアを開けてもらうために管理部に電話
すると、管理師長は
「tisane? 今日は、LOAよ!」と驚いていた

えーーっ!!

こっちも、驚いた

「電話、なかったの?」と聞かれて初めて携帯の着信記録を見つけたtisane
アタシ、9時過ぎまで寝ていたし
音、鳴らないようにしてあるし
ついでに、耳栓しているし
ちっとも電話に気づかなかった

あーーーー、こんな時に限ってLOAだったなんて

結局、留守電に折り返し連絡しなかったので、他の人にLOAの順番が回っていってしまったのだそうです
だから、しっかり深夜勤させられました
家には帰れませんでした
遠のく家路

どうかどうか、今夜も人が余りますように
LOAデビューできますように

今日こそは、着メロ最大音量にしておくぞ

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December 22, 2008

晴れて、ICUオリエンテーション終了

午後11時からのシフトのため10時40分頃病棟に到着したら、CVICUの患者さんはたった4人
そのうち2人は、1人受け持ち
しかも、その理由は「妄想」
病状は安定しているけれど、急に混乱して点滴を抜いたりしないように「見張る」ための1:1

下の階のICUはほぼ満床で人が足りず、ウチの病棟から3人がフロート(ヘルプ)に行くことになりました

準夜勤は、4人の患者さんに3人のナースとチャージナース1人の構成
深夜勤も同じかと思ったら、私を休憩交代兼チャージナースにして、あと二人のナースで4人を受け持つという構成に減らされていた
でも、あとの二人って…

1人は、昨日オリエンテーションが終わって今日から1人で仕事をする、新人さん
もう1人は、他の病院でトラウマ病棟の経験はあるけれど、CVICUの経験は全く無いナース
それで、あたし?

いくら、患者さんが落ち着いているからって、何かあったときにこれでいいわけ?
↑↑いいわけ、ない
ここは、仮にもクリティカル・ケアだ
何かあったら、チームが「クリティカル・ケア」レベルで機能しなくちゃならない
まったく、準夜勤のチャージは何を考えていたのか…

ICUにフロートする3人のナースは、CVICUでもベテランだ
誰か1人、CVICUに残れないものか
それじゃ、tisaneがICUに行けばよい、という話なんだけれど、ICUのオリエンテーション計2日のうち
1日しか終えていないので、tisaneはICUにまだフロート出来ない

こんな感じで話がごちゃごちゃしている時に、「人が余っているならアタシ、帰る」と大声で繰り返すヤツまで出てくる
↑↑余ってないっちゅうにっ
だんだん話がややこしくなったけれど、1人のナースのおかげで救われた

いつも柔軟なCさん(男の看護師さんです)
本当は11時で帰るはずだったのに、朝まで残ってくれることになりました
そこで、Cさんと新人さんとトラウマの経験のあるナースの3人でCVICUの患者さんのケア
「余っているなら、帰る」と主張したナースは、結局ICUにフロート

tisaneは?
はい、ICUで2回目のオリエンテーションを無事受けることができました(パンパカパーン!)

この2回目のオリエンテーションの獲得が、すごく難しかった
オリエンテーション自体は、CVICUに来て1人で仕事を始めるようになって6ヶ月経たないと始まりません
自分の病棟の仕事が一人前に出来るようになってから、ヘルプに出るということ

7月になって(6ヶ月経って)まず、同期の中で一番年功序列の順が若いIちゃんがオリエンテーションを済ませ
8月にはガンガン フロートさせられはじめました

9月には、Iちゃんより後に入ったZさんの6ヶ月期限が切れて、オリエンテーションが2回済んだら
やっとこれでIちゃんはフロートの嵐から逃れられるかと思ったら、そのままZさんは長い休暇に入り
結局ZさんのICUオリが終わったのは11月
もちろん、その間Iちゃんは引き続きフロートしまくり

Zさんのオリが終わるまで、同じく同期のAちゃんと私のオリを済ませたかったのだけれど、やはり年功序列の若いほうのAさんのオリが優先されて、とうとう私のオリの1回目は11月下旬でした
2回目を待っていたのに、何を勘違いしたのか準夜勤のアシスタントマネージャーが「必要ない」と言い張り…

最初はそれでも「オリがちゃんと済むまでは、ICUには行きません」と乗り切ったtisaneですが
2回目は、ICUのチャージナースまでやってきて、2人がかりでtisaneを説得する

って、ズルくないですかぁ?

まず、英語のハンデでしょぉ(関係ないか、いや、大いにある!)
人数でも負けてるし(綱引きか?)
チャージナース&アシスタント・マネージャー チーム VS いち看護師
ポジション・パワーでも負けているじゃないかっ
女の武器、泣けばよかったかなぁ(笑
それとも、アメリカ流に「納得できないので、帰ります」というテもあった

やっぱりかなわず、ポイント・ファイブの休憩交替要員をやらされました
ポイント・ファイブ = 0.5

シフトの半分は、CVICUで残りの半分はICU
半分半分だから、ポイント・ファイブ

ダメ押しに「2回目のオリエンテーションなんて、無いからね!」と言い残されたりして、あまりに都合よくされているので組合に報告しようかとも思ったほど(CNAは強いんです)

鬼の居ぬ間に・・・とは、このことね~
例のアシスタントマネージャーがいない昨日(日曜)の夜
ちゃんと2回目のオリエンテーションをしてもらいました

オリエンテーションが2回、というのには、正当な理由があると思います(力説)
救急室からICUへの入院を取ったのですが、たった1人の入院患者さんにテンヤワンヤのtisane
CVICUとは違って、別のチームの医師が来たり
連絡する場所が多少違ったり、書類が少し違ったり
機械の場所、モニターの場所が違ったり、思うようにコトが進みません
こういうシステムのことを知っておかないと、今度は入院も入れて二人受け持ちということになるのだから
間に合わなくなっちゃいます

入院のケースも、はじめてづくしで結構勉強になりました
はじめて、血ガスとりました(信じられないけどホントの話)
はじめて、採血チューブ12本になりました(いろいと、検査することがあったんです、これまでのナース人生で最多本数…しかも、溶血して取り直しが5本の吸血鬼、トータル100mlは超えたね)
はじめて、Physical Abuseのケースに出会いました
虐待です

どちらかというと、Neglectという分類の
家族に必要なケアをしてもらっていないタイプの虐待だと思います
全部で4種類に分けていて、あとの3つは身体的虐待、性的虐待、そして心理的虐待
もしかしたら、Neglectと心理的虐待の混合かも知れませんね

はっ はっ はっ
ICU2回目のオリエンテーションすませたゼ
アシスタント・マネージャーの顔を見るのが楽しみサ
…多分、今日早速ICUにフロートさせられるのはイヤだけど

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December 17, 2008

教えて いいの?

CVI CUに来て、初めて新採用ナースの指導をしました

夜10時半
ロッカールームに荷物を置きに行くと
アシスタント・マネージャーが新採用のナースと一緒に、ロッカールーム内にいて
ギョッ

ロッカールームと言えば、ナースが私物を置くところ
マネージャーが入ってくることは、トイレ以外 ない

びっくりするじゃないですか
こんなところに、あなたがいるなんて

どうやら、待ち伏せされていたようでした
「tisane、前に実習生を教えていたんだって?今日、指導に入ってくれない?」

CVICUに来て、一年ちょっと
自分のオリエンテーションが終わって11ヶ月
去年の今頃は、みっちりトレーニングされていた私

こんな私でいいんですか?って、こっちが聞きたい

つまりは、あまりにも病欠が多く、教える人がいなかっただけの話
別に、見込まれたわけじゃない
他の経験豊かなナース達は、「fresh heart(手術直後)」以外の受け持ちをしていて、一人だけいたこのfresh heartの患者さんを新採用のナースに経験させてあげたかった、
というところへtisaneが勤務に来た、ということ

いいけど…
ホントに、いいんですか?


さて、シフトが始まり申し送りを受けると
マジ・・・心タンポナーデ一歩手前?という状況

患者さんの帰室が午後4時すぎ
ネオシネジンを使っていたが、血圧が高くなり中止
心拍出量が下がり、血圧も下がり、胸腔ドレナージから260 mlの出血

心拍出量(インデックスで見ています)が下がっているのに、準夜勤のナースはネオシネジンを再開(血圧のため)
さらに、ドーパミンのオーダーをもらって追加
すると、血圧が50代に下落

血圧50って、あるのか?とも思うが
(よくぞ、戻ってきた←患者さん)

慌ててドーパミンを切って、さすがにネオシネジンもやめて
エピネフリンをスタート

さらにはこの患者さん
喘息や睡眠時の呼吸障害もあり、家でもCPAPを使用
術後の血ガスも、代謝性のアシドーシスだの呼吸性のアシドーシスだの、いろいろあったらしい

さらには、血圧のコントロールのために術後の輸液の総量が5リットル(水、あげすぎデス)
普通は、夜中の0時までに2~3リットル以下に抑えておきます
既往を見ると、慢性の腎障害もある
っていうのに

問題山積
とにかく、タンポナーデではありませんように、と祈りながら引継ぎ

さらに問題が一つ
「オリエンテーションも終わりに近いので、出来るだけ新採用のナースにやらせてください」という注文つき
こ、このような状況で「手出しをしない」というのは、tisaneにとっては試練そのもの

休みの日はすご~~~くぐうたらでも、仕事の時はなんでも「早め早め」に終わらせておくアタシ

新採用のナースと引き継いで、0時を過ぎても心拍出量を測っていないっていうのは、たえられない
だって、タンポナーデかも知れないんだもの

準夜勤のナースが、採血し忘れた採血をして
さらに、検査室からチェック項目が間違っていると電話が入り
0時の水分出納チェックもあり
体位だって、4時間近く変えられていないし
患者さんがちょっと起きちゃって、「痛い」
0時のアセスメントも、しなくちゃいけない
11時半の抗生剤だって、まだ始めていない
血糖をはかってインスリンの量も調節しなくちゃいけない

とにかく、シフトの始まりは忙しい
でも、優先順位からするとやっぱり心拍出量のチェックだよねぇ

そこで、ちょっとお手伝いしたtisane
新採用のナースから、バシッと言われました

「あんまり手伝ってもらうと、本当に一人でできるかどうか分からないので、全部自分でやらせてください」

はい…ゴメンナサイ


tisaneとしては、ぎりぎりまで待ってお手伝いしたつもりですが、もっと待って欲しいということですね
内心、かな~りドキドキしながらも
モニターを凝視しながら、部屋の外で辛抱強く新採用ナースがゆっくり仕事をこなしていくのを待っておりました

すると、新採用ナースは、けっこういろいろと質問してくるんです
「心雑音があるんですけど、一緒に聞いてくれますか?」
「モニターの画面操作が上手くいかないんですが」
「ネオシネジンとエピネフリンを一緒に使うこともあるんですか?」

大人になると、人それぞれ学び方が違うんです
見せてもらって、出来る人
説明してもらって、分かる人
自分でやってみて、取得できる人

彼女の場合は、自分の興味のあることについてはよく学ぶ人らしいです
まぁ、みんなそうですが
黙って説明を聞いていても、あまり頭に入らない
ただ、自分が疑問に思ったことについて答えてもらうと、面白くなってもっと知りたいと思う

こういうとき、教えるほうはある程度相手の能力を信用してあげないといけないんですね
たくさん手伝ったtisaneは、彼女が時間通りに仕事を終えられないのではないか、そのうち何か急変があったら
本当に間に合わなくなる、という心配があったから

たくさん説明して、どんどん手伝って
結局何事も順調に進んで8時間が終わっても
彼女は何も覚えていない、ということになったのかも知れない

下手でも、やってもらう
多少遅れても
何かあっても
失敗しても、アタシが最後に対応できるっていうくらい、レベルアップしたいところ
tisaneもクリティカル・ケア2年目のぺーぺー
「なんでもドンと来い!」くらいの能力がないと、指導って勤まらないものですね
自分にとっても、試練の指導でした

夜勤の後は、一日中忙しくて帰宅したのが夜の10時
あの、アシスタント・マネージャーから留守電が残っていました
「折り返し、電話ください」
多分、新採用ナースのオリエンテーション期間を延長したほうがいいのか、これでやっていけるのか
tisaneの意見を聞きたかったらしいのです
病棟に折り返し電話すると、「帰った」とのこと

だから
ロッカー室に、入ってこないでください
自宅にも、電話してこないでください
話は、次の勤務の時にお願いします

働き者のアシスタント・マネージャーなのねぇ

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December 10, 2008

されど肺炎

emphysema (肺)気腫
COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)の患者さんも多いので、よく耳にしている単語

昨日受け持った患者さんは、empyema
「なんだっけ…」しばらく考えていた
アメリカで何年働いても、医学英和辞典を脳内メモリにインストールできる技術があったら、と思う時がある

「膿胸」
文字通り、胸空内に膿がたまる

系列のほかの市から送られてきた患者さん
もともと、外傷があったのか?手術をしたのか?
一体どこから、感染したのか

申し送りの英語は、ペラペラ続く
'Right thoracotomu and decortication on December 5th"

あ、手術したんだ
って、この手術
膿胸があるからしたんじゃないか

右肺の造瘻術と被膜剥離術
穴をあけて、膿胸の にできた瘢痕組織を取り除く
それじゃ、もともとのん感染の原因は何だろう

申し送りの英語(日本語訳)は続く…
ウチの病院に来た時は、トラキオと呼吸器につながって来たわけ
ついでに、propofolで眠ったままね
トラキオを造ったのが、11月19日でね、云々

(随分前じゃないか)

ペラペラが続ける
もともとは、necrotizing pneumoneaなの

「壊死性」の「肺炎」

(はあ?)
肺の融解と空洞化を特徴とする肺炎

49歳のお母さん
体格もいい
ご主人と息子さんが、昨日もはるばる病院に来たと言う

もともとの病院に運ばれたのが、10月22日
その一ヵ月後に、呼吸状態がよくならないので気管切開をして、その後も呼吸器につながったまま
それから、二週間してこちらの病院に運ばれてきてその数日後に手術
その手術から、4日も過ぎている

なんでこんな事になっちゃったんだろう?

原因は

ドラッグ オーバードース

薬物の過剰摂取により
意識を失って、誤飲性の肺炎
肺炎が悪化し、つれつれとこんな事に

何が原因で、何の薬物を使ったのかまでは
分厚い記録を開く暇がなかったから分からないけれど
精神疾患の既往もないようだし、自殺未遂かどうかもわかっていない
ただ、もともと腰が痛かったようだし、日本では考えられないくらいの量の鎮痛剤を処方されていたこともあり得る
もともと、薬物への依存症がありながら、普通に生活している一般市民もたくさんいるのだ

朝6時に、propofolをやめて覚醒させると
やっぱり、ジタバタと両手を動かそうとする
宙を見たままこちらとは目線が合わない
話しかけても、分かっていないようだ
それでも、泣きそうな表情をしている
気管切開で声が出ない
余計に不安になる
呼吸が乱れて、アラームが鳴る
心拍が急に上がって、110代になった

だれも、こんな状態で、目覚めたくはない

呼吸や心拍がコントロールできなくて苦痛が続くなら、また鎮静ということになる
意識が正常に戻って、また日常生活に復帰できる日が来るのだろうか、このお母さん

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December 07, 2008

ことわったでしょ…アーズ

「ハドル」 Huddle
集まって協議、相談すること
アメフトの作戦会議も、ハドル

ウチの病棟は、シフトが始まる前に受け持ちを決める簡単な集まりがあります
リーダーさんから次のシフトのリーダーさんへの申し送りに、次のシフトのナースも参加している、と説明したら早いかな
これを「ハドル」と呼んでいますっていうだけの話

おとといのハドルで、tisaneが「ちょっと、状態が悪いのでムリ」と断った患者さん
二度目の弁置換で、COPDのうえにオペ室でもものすごく挿管が難しかったらしく、最初鼻から挿管して、その後スコープを使って口腔に挿管
術中にブレブを修復して帰ってきました
これが、先月の話

二日目でやっと抜管したら、呼吸状態が悪く再度挿管
それから、心拍が結局3度のブロックで30代と、体外ペーシングを続けペースメーカーを入れる予定だったのが、凝固が亢進しすぎていて手術できず

そのまま、胆石が見つかったり肝機能が落ちたり
結局、多臓器障害
だから、ムリですって言ったのに

次の日、前の日の受け持ちは12時間シフトで7時から働いているナースが受け持っていたので、この患者さんの受け持ちになってしまったアタシ
つまりは、「断った昨日」よりも、今日のほうが状態が悪いじゃないですか
昨日断った意味が無かった

昨日よりさらに悪いのは、ARDSの診断がついていました(みんな、「アーズ」と発音しています)
急性呼吸窮迫症候群
以前は、成人呼吸促迫症候群と言ったそうです
肺胞の粘膜の損傷で肺浮腫状態
敗血症やトラウマなどによる好中球の増殖で、炎症反応を起こしている状態
肺胞の中が、血性の浸出液でいっぱいなので、いくら呼吸器で酸素を送っても血流に届いていない

クラスでいろいろと習ったけれど、一番覚えていたのが死亡率4割
こんなケースの受け持ちになるなんて、困った
チャージナース、本気ですか?

いざ引き継いで見ると、1時間前の血ガスでpHが7.29
この時は、呼吸器の設定がPressure Controlだったので、Volume Controlに変えてまた血ガスをとり
そのうちに、DDD80でペーシングしていた心臓が、頻回に期外収縮を示すようになり
とうとう、2時過ぎに尿がでなくなった

ゼロ

ですか?
5 mlもないですか?
フォーレをいじったり、固定を確かめたり、ついでに膀胱洗浄してみたり
tisaneにできることはいろいろやってみましたが、
ゼロ

3時間経っても
ゼロ

本当に腎不全だ

だから、ムリって言ったのに←昨日

朝5時に当直医が来て、ネフロロジスト(腎臓の専門医)と相談し
6時から持続透析用のカテーテルを入れることになりました

この時、tisaneにはもう一人受け持ち患者さんがいたんですよね…
静脈血栓症のバイパス手術後低血圧で集中治療室に残っていた患者さん
ありがたいことに、こちらは全く落ち着いていて
不幸中の幸い
朝早くの外科のラウンドに付き合いたかったのですが、白衣の集団を無視して
カテーテル挿入の介助に入りました

むか~し 昔、その昔
日本にいた頃、鎖骨下から中心静脈ラインを入れるのを何度か手伝ったのが最後
アメリカでの介助は初めてです

だから、tisaneは医師の介助をするチャージナースの見学者
とは言っても、チャージナースも7時から始まる日勤のアサイメント作りなどで、ずっと付きっ切りと言うわけにもいかない
ベッドサイドに居ながら、なんとも頼りないtisane
透析用のカテーテルは、左の外腸骨静脈 (External iliac vein)に入れることになりました

鎖骨下の中心静脈ライン挿入と大きく違ったのは、最初にドップラーを使って大腿動脈の位置を確かめたこと
そけいでは、動脈と静脈が隣同士
動脈ではなく、静脈にラインをとりたいので、ドップラーで確かめた位置よりずらして挿入するわけです

ところがこの患者さん
100キロの大きな体
そけいがお肉の間に埋まって、深い深い
「(お肉)押さえていましょうか?」とtisaneが言うと、ドクターはいいよ、と言って太い紙テープを持ち出し
そけいのお肉の内側にテープの始まりをペタリ
そこから、ぐいーっとテープをつま先の方向に引っ張って、ついでにお肉も引っ張られた状態でテープのおしまいをベッド柵にペタリ
反対側に回って、今度はお腹のお肉をぐいーっと頭のほうのベッド柵にペタリ
おみごと!
お腹ともものお肉がパッカリ開いて、ちゃんとそけい部が表れました
感動

最初のガイドワイヤー付きの針を入れた時点で、今度はちゃんと静脈に入っているのかを確認
どうやって確認するか?
出血の量?色??

ICUならではの方法があったんです
すでに使用している中心静脈圧を計るラインを、こっちの針をつなげるんです
すると、圧を計ってくれる
(↑↑だから、圧を計る器械なんだってば)
示された圧が、さっきまでの中心静脈圧と同じなら、静脈に入っている
示された値が、動脈ラインの圧に近いなら、動脈
ちょっと考えたら、分かるだろ~って自分に言いたくなった
計ったら 12
OKです

それから、ガイドワイヤーをまた針の中に戻して針を抜き(ワイヤーが残っている)
メスでちょっとだけ針の挿入部を広げて、ダイレーターと呼ばれる硬いプラスチックの外筒を挿入して
最後にやわらかいカテーテルを挿入してガイドワイヤーを抜けば出来上がり

この辺の操作は、2ヶ月前にスワンガンツの挿入のビデオをネットで見つけて予習済みだったので、やっていることが分かって助かりました
何でも見ておくと、後で何かと役に立つもんですね

学生のころは、ビデオを見ておくように、と言われても
「どうせ覚えていないし」と見なかったtisane

覚えていなくても、真剣に見なくても
とりあえず見ておくと、全く見なかったより100倍いい
まず、未知のものへの不安が無くなる
これだけで、脳の学習効果がアップです

今回の教訓
テキトーでもいいので、先生(先輩)に言われたことは
とりあえず、やっておこう

って、もう学校終わっているじゃないですか

教訓もう一つ
反省だらけの人生

は、私だけじゃないはず

あ、参考になったビデオはこちらです

http://www.edwards.com/Products/PACatheters/SGCathTech.htm


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December 03, 2008

緊急入院とチームワーク

働いている病棟は一般のICUとは別のCVICUなので、あまり「入院」というものがありません
たいてい、手術後
開胸術後とか外科の手術後状態が思わしくなく、など

救急室からの入院は、ほとんどがICUに行きます
たま~に、「ICUのベッドが空いていないから」という理由で入る入院

昨日も、そのケースでした
ハウス・スーパーバイザーと言われる、常時ベッドコントロールをしている管理者から連絡が入り「入院を受けて欲しい」と
人員配置として「余っている」わけではないのでチャージナースは断ろうとしていましたが、結局tisaneの1:1の患者さんに目をつけられ…
一人受け持ちだった理由が「不穏」
不穏で目を離せないので、ナースを一人専用にしたまで
日中はシッターをつけて、ナースは二人受け持ちにしていました

ハウス・スーパーバイザーは、情け容赦なく他の病棟で働いていた助手さんをこのシッターさんに配置換えして、入院をこちらに入れることに
助手さんを引き抜かれちゃった病棟、困るだろうねぇ
こちらとしてはシッターさんが居てくれたおかげで、入院患者さんに専念することができました

入院っていうからてっきり救急室から来るのかと思っていたら、隣の市の系列病院のICUから
小さめの施設なので、もっと詳しい検査や手術が必要になった場合に対応できるように、と移ってきました
でも、夜中の2時
診断は、腹腔内出血、82歳の女性

コレだけの情報で、直接その病院のナースからの申し送りを待ちました
吸引くらいは必要になるかなぁ
モニターに名前を入力して、ベッドの体重計をゼロに合わせて
準備は、簡単に済ませました

ところが
いざ申し送りをもらうと、夕方に挿管されたばかり
輸血をしながらの移動
動脈ラインも入っている、と

呼吸器セラピストに連絡して呼吸器を設定してもらい、「5分で到着」の連絡を救急車からもらってすぐ医師に連絡
そのうちに患者さんが到着
到着したときは、患者さんは抑制された状態
点滴と輸血と動脈ラインとモニターのワイヤーと・・・ごっちゃごちゃをなんとかつなげて

みーんなが手伝ってくれました
すぐに12誘導をとってくれたのも、同僚のナース達
全ての血液検査とありとあらゆる培養(血液、痰、尿)をとってくれたのも同僚のナース達
部屋の中は、一時コードのように6~7人のナースであふれ返り、てきぱきと仕事をしてくれます
そこに、医師と研修医
呼吸器セラピストも、あと二人様子を見に来てくれました

tisaneは、それらの記録をするだけ
患者さんの全身アセスメントにもすぐにとりかかることができました

それでも、あっという間に3時
それから、医師の指示を見直して、薬局からの投薬リストの再確認をして
4時には、やはり患者さんの血圧が下がり、追加の輸血の準備が必要になりました

いつも、交替で誰かが来ては「なにか、手伝うこと無い?」と
患者さんの体位交換を手伝ってくれたり
前の病院からの記録類をバインダーにはさんでくれたり
カーデックスに全ての必要事項を記入してくれたり

はっきりいって、tisaneは何もしませんでした
患者さんの状態を観察していただけ
日勤に「やり残した」仕事も無く、引継ぎできました

…と思ったら、日勤のナースは申し送り中に激怒
「どうしてこんな患者さんなのに、一人受け持ちにしてってチャージナースに言わなかったのよ!」
だそうです

輸血、あと3パック
脳神経系のアセスメントを2時間おき
7時に採血した血ガスとヘモグロビン等の値をチェックして
9時にトロポーネンなどを採血
とりあえず、これだけです

そりゃ、腹腔内出血の原因はまだつかめていないし、手配出来次第すぐにIRに行って検査することになるだろうけれど、血圧が低いこと意外差し迫った問題は無い
まだ、輸血と昇圧剤でコントロールする余地もある

日勤のナースは、私を問い詰めてもらちが明かないので、そのまま申し送りの途中でチャージナースのところへ文句を言いに行きました

tisaneとしては、これだけのことを何一つやり残すことなく済ませて、深夜のチームに感謝されこそすれ文句を言われる言われは無い、というのが本音
結局は、アシスタントマネージャーにも「1:1の必要は無い」と言われて、ぷんぷん怒って帰ってきた日勤のナース

看護は24時間継続して行うもの
全てが完璧な状態で始まらないのが、常ですよね
日勤は、夜勤ほどチームワークがいいわけじゃない、ということもあって、日勤のナースは絶望的になっていたのでしょうか
やっぱり、チームワークは効率を上げる、というのを再度確信した入院でした

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December 01, 2008

サンクスギビング それぞれ

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サンクスギビングは、11月の第4木曜日
金曜日もお休みを取って、日曜日まで4日連休にする人も多い
ナースの私達はそういうわけにもいかず、決められたとおりに勤務表にしたがって出勤する
でもね~
周りが「連休モード」だと、なんか病棟全体もゆるゆるで
家族や友人と過ごした楽しいサンクスギビングをずるずると引きずっている状態

なんだか、アサイメントまでもゆったり
tisaneなんて、受け持ちさん ひとり
ちょっと手伝えば、立てます
多少、認識度は落ちますが、こちらの説明もよく理解できて治療にも協力的な患者さん
大動脈解離で手術をしてから、一ヶ月以上も経っています

じゃぁ、なんで集中治療室にいるの?って??
ほんの昨日まで、トラキオが呼吸器につながっていました
昨日から、トラキオからの酸素だけでも呼吸できるようになりました
ウチでは、呼吸器なしになってから48時間以上経って初めて、一般病棟への転棟を検討します
この患者さんの場合一度一般病棟に移りましたが、呼吸が止まって戻ってきてしまったので、今回は特に慎重に検討しています

じゃぁ、なんて1:1なの?って??
状態は安定しているし、歩行訓練も始まるし、ご飯も介助で食べているのに…
おととい、PICC ライン(抹消から挿入する中心静脈ライン)を自分で引っこ抜きました
つまり

アタシは、シッターさん
「シッターさん」は、患者さんのそばに常に付き添って、点滴やチューブをいじったりしないように見守ったり、食事や清潔のお世話をする係りで、看護助手さんが割り当てられます

今日は、アタシがシッターさん 兼 看護師さん

看護師一人とシッターさん一人を配置(ただし、看護師は二人受け持ち)するより、看護師一人でシッターを兼ねるほうが経済的、ということでしょう

「眠らないでね」とチャージナースに冗談を言われてしまったくらい、何事も無かった夜勤
ひま~なtisaneは、片っ端から同僚を捕まえてサンクスギビングの話を聞いていました
家庭によって、ターキーの料理の仕方が違うのですねぇ
中に詰めるものもいろいろ
パン、フルーツ、ハーブだけ、ベーコンなど
漬け汁にあらかじめ漬けてから焼く人、そのままオーブンに入れる人、お肉だけを平らに伸ばしてロールして焼く人・・・あんなでかい肉塊を「揚げる」という方法もあるのだそうですが

あ、患者さんにも、木曜の夜にはちゃんとターキーディナーが出ます
って言うか、完全に連投食品系ですが

こうしてtisaneの手元には、ガラが残りました(肉は完売)
このガラも、ちゃんと使うんですよ
同僚は、だしをとってそれにセロリやにんじん、お米を入れて野菜スープを作る、と
tisaneのキッチンは、今現在だしとり進行中
いいにほひがしています
このおだしを一晩冷蔵庫に入れておいて、翌日上澄みになった脂肪を取り除いた後で「お粥さん」を作ります

ってな具合に、こんな話をしながら
作りすぎて余ったので持参したモンブランをみんなと食べながら、平和な夜勤は過ぎて行きました
(モンブラン、35個できました)

月曜の朝・・・になったんだなぁ
同僚の患者さんの心拍が、7時きっかりに210/分、血圧が130代から80へ降下
アリガトウゴザイマス
現実に引き戻されました
休暇はおしまいです

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