CVI CUに来て、初めて新採用ナースの指導をしました
夜10時半
ロッカールームに荷物を置きに行くと
アシスタント・マネージャーが新採用のナースと一緒に、ロッカールーム内にいて
ギョッ
ロッカールームと言えば、ナースが私物を置くところ
マネージャーが入ってくることは、トイレ以外 ない
びっくりするじゃないですか
こんなところに、あなたがいるなんて
どうやら、待ち伏せされていたようでした
「tisane、前に実習生を教えていたんだって?今日、指導に入ってくれない?」
CVICUに来て、一年ちょっと
自分のオリエンテーションが終わって11ヶ月
去年の今頃は、みっちりトレーニングされていた私
こんな私でいいんですか?って、こっちが聞きたい
つまりは、あまりにも病欠が多く、教える人がいなかっただけの話
別に、見込まれたわけじゃない
他の経験豊かなナース達は、「fresh heart(手術直後)」以外の受け持ちをしていて、一人だけいたこのfresh heartの患者さんを新採用のナースに経験させてあげたかった、
というところへtisaneが勤務に来た、ということ
いいけど…
ホントに、いいんですか?
さて、シフトが始まり申し送りを受けると
マジ・・・心タンポナーデ一歩手前?という状況
患者さんの帰室が午後4時すぎ
ネオシネジンを使っていたが、血圧が高くなり中止
心拍出量が下がり、血圧も下がり、胸腔ドレナージから260 mlの出血
心拍出量(インデックスで見ています)が下がっているのに、準夜勤のナースはネオシネジンを再開(血圧のため)
さらに、ドーパミンのオーダーをもらって追加
すると、血圧が50代に下落
血圧50って、あるのか?とも思うが
(よくぞ、戻ってきた←患者さん)
慌ててドーパミンを切って、さすがにネオシネジンもやめて
エピネフリンをスタート
さらにはこの患者さん
喘息や睡眠時の呼吸障害もあり、家でもCPAPを使用
術後の血ガスも、代謝性のアシドーシスだの呼吸性のアシドーシスだの、いろいろあったらしい
さらには、血圧のコントロールのために術後の輸液の総量が5リットル(水、あげすぎデス)
普通は、夜中の0時までに2~3リットル以下に抑えておきます
既往を見ると、慢性の腎障害もある
っていうのに
問題山積
とにかく、タンポナーデではありませんように、と祈りながら引継ぎ
さらに問題が一つ
「オリエンテーションも終わりに近いので、出来るだけ新採用のナースにやらせてください」という注文つき
こ、このような状況で「手出しをしない」というのは、tisaneにとっては試練そのもの
休みの日はすご~~~くぐうたらでも、仕事の時はなんでも「早め早め」に終わらせておくアタシ
新採用のナースと引き継いで、0時を過ぎても心拍出量を測っていないっていうのは、たえられない
だって、タンポナーデかも知れないんだもの
準夜勤のナースが、採血し忘れた採血をして
さらに、検査室からチェック項目が間違っていると電話が入り
0時の水分出納チェックもあり
体位だって、4時間近く変えられていないし
患者さんがちょっと起きちゃって、「痛い」
0時のアセスメントも、しなくちゃいけない
11時半の抗生剤だって、まだ始めていない
血糖をはかってインスリンの量も調節しなくちゃいけない
とにかく、シフトの始まりは忙しい
でも、優先順位からするとやっぱり心拍出量のチェックだよねぇ
そこで、ちょっとお手伝いしたtisane
新採用のナースから、バシッと言われました
「あんまり手伝ってもらうと、本当に一人でできるかどうか分からないので、全部自分でやらせてください」
はい…ゴメンナサイ
tisaneとしては、ぎりぎりまで待ってお手伝いしたつもりですが、もっと待って欲しいということですね
内心、かな~りドキドキしながらも
モニターを凝視しながら、部屋の外で辛抱強く新採用ナースがゆっくり仕事をこなしていくのを待っておりました
すると、新採用ナースは、けっこういろいろと質問してくるんです
「心雑音があるんですけど、一緒に聞いてくれますか?」
「モニターの画面操作が上手くいかないんですが」
「ネオシネジンとエピネフリンを一緒に使うこともあるんですか?」
大人になると、人それぞれ学び方が違うんです
見せてもらって、出来る人
説明してもらって、分かる人
自分でやってみて、取得できる人
彼女の場合は、自分の興味のあることについてはよく学ぶ人らしいです
まぁ、みんなそうですが
黙って説明を聞いていても、あまり頭に入らない
ただ、自分が疑問に思ったことについて答えてもらうと、面白くなってもっと知りたいと思う
こういうとき、教えるほうはある程度相手の能力を信用してあげないといけないんですね
たくさん手伝ったtisaneは、彼女が時間通りに仕事を終えられないのではないか、そのうち何か急変があったら
本当に間に合わなくなる、という心配があったから
たくさん説明して、どんどん手伝って
結局何事も順調に進んで8時間が終わっても
彼女は何も覚えていない、ということになったのかも知れない
下手でも、やってもらう
多少遅れても
何かあっても
失敗しても、アタシが最後に対応できるっていうくらい、レベルアップしたいところ
tisaneもクリティカル・ケア2年目のぺーぺー
「なんでもドンと来い!」くらいの能力がないと、指導って勤まらないものですね
自分にとっても、試練の指導でした
夜勤の後は、一日中忙しくて帰宅したのが夜の10時
あの、アシスタント・マネージャーから留守電が残っていました
「折り返し、電話ください」
多分、新採用ナースのオリエンテーション期間を延長したほうがいいのか、これでやっていけるのか
tisaneの意見を聞きたかったらしいのです
病棟に折り返し電話すると、「帰った」とのこと
だから
ロッカー室に、入ってこないでください
自宅にも、電話してこないでください
話は、次の勤務の時にお願いします
働き者のアシスタント・マネージャーなのねぇ

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