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術後の高血圧(低血圧じゃなく)

んもぉ~、久しぶりに焦りましたよ→仕事終わらないかと思った
居残って記録だぁ・・・
深夜勤は、0時と4時に全身アセスメントをしてその記録をするのだけれど、0時の記録が3時になってもできない

そのわけは、Redo Sternotomy 再度の開胸術
以前冠動脈移植と大動脈弁置換 (Tissue) をしたのですが、心内膜炎になって今回は大動脈弁置換 (Mechanical)

午後1時に帰ってきたというのに、重度のCOPDのためか、11時に引き継いだときには抜管されていなかった
なのに!
もう一人、受け持たされた~

Thoracotomy 開胸術
あ、Sternotomyのほうは、胸骨を開くほうです
Thoracotomyは、わきから開胸
この患者さんは、交通事故の後横隔膜が動かなくなったのでその矯正です
オペ後、ICUへ、とオーダーが出ていたのでウチに来ていましたが、もう一人の大動脈弁置換をかかえて、Thoracotomyの方はほとんど放置
ごめんね、オジサン
なんか、すごく元気そうだったんだもん(とはいえ、ICUの患者)

大動脈弁再置換の患者さんは、最初ネオシネジンの点滴を使っていたようですが、あまりにも心拍出量が悪く血圧も高かったので、こちらは中止
準夜勤の7時頃から、血圧のコントロールでNicardipine(ニカルジピン)を使っていました

午前1時
ペースメーカーの設定が、準夜勤からAAI 80 (心房ペーシング、毎分80回)になっていたはずなのに、心拍数が72
なんで、80じゃないんだ?とよく見ると、ペースメーカーがテキトーなところでペーシングしている・・・意味ないじゃん
っていうか、自分の心拍もあるんじゃん
ペースメーカー、いらないかも?

そこで、12誘導をとってみると、整不整脈

自分の心拍だけで心拍出量を測ってみた
1.88
2.0以上は欲しいところ

ペースメーカーの感度を再チェック
手伝ってくれた先輩が、上手くできるコツを教えてくれた
「できるだけ、ゆっくり」操作すること
心臓と対話するように、ゆっくり感度チェックをするほうが、よい感度を得られるのだそうです
アタシのように、仕事に追われているからってダイヤルをグリグリしちゃだめなんだ・・・アハハ

そこから、先輩同士の論議が始まった
あっちの先輩は、Nicardipineを減らしてSVR(後負荷)を上げ、心拍出量を増やすほうがいい、と言うし

こっちの先輩は、Nicardipineはもっと増やしてペースメーカーでペーシングして、それでも心拍出量が上がらないならInotropic (心拍動力を強める薬)を使うしかない

「でも、SVRが」

「だって、NicardipineはInotropeじゃない」

tisaneは、あっちを向きこっちを向き
どっちも正しいような・・・
だって、どっちのテも思いつかなかったんだもん
だから相談したのに、最後は二人ともtisaneに向かってこう言った

「tisaneの患者さんだから、好きにしていいよ」

そんなぁ~!!!!!!
アタシも放置された・・・

結局、Nicardipineをオーダーぎりぎりまで増やして、ペーシングしてみたけれど
血圧が高すぎたので、ペーシングは止めてバックアップに設定した

それでも血圧が160/ ←こんなの見つかったら、外科医に張り飛ばされるっ
常識は、140/以下
指示は、130/以下
目標まで、程遠い

それから、ほぼ誘導尋問で痛み止めを使い
押し付けがましく、吐き気止めを使い
(その間、もう一人のオジサンは、モニターと尿量とチェストチューブしか見ていなかった・・・勝手に、PCEAのボタンを押しててくれ~)
PCEA = 患者さんが自分で痛み止めを投与できる機械です
この場合、硬膜外チューブ

弁置換のほうは、相変わらず血圧が高いまま・・・
尽くす手がなくなった、かと思ったら、先輩が「Versed(ベンゾジアゼピン、抗不安薬)使っちゃえ」とヒソヒソささやいてきた
バーセッドって・・・バタバタ暴れていないし、使えない

と思ったんだけれど、よく考えたら一理ある
不穏っぽかった(けっこう、怪しい表現だが)
痛いのも認識できない
痛み止めを使っても、体をこわばらせている
吸引だけでも、かなりつらそうだ

使っちゃえ!
体重110キロだったので、1mgくらい大丈夫だろう、と思って使った
そうしたら、患者さんの表情が穏やかになって、血圧が130/

さらに、その頃Hydralazine(抗高血圧) 10mgの処方も出たので、静注
・・・5時になって、血圧が90/になった

ぅぅぅぅ・・・効き過ぎだよっ(怒
Nicardipineは、どうしたらいいのだ
切ったら、また血圧が上がるのか
心拍出量は、下がるんだろうか
そうしたら、またペーシングすればいいんだろうか

結局、一晩中高血圧にもて遊ばれた夜でした
朝になって日勤に申し送るときは、こんないろんな努力は過去の話
詳細はたいてい省かれます
「今」のNicardipineの量
「今」のペースメーカーの設定
それさえ分かればOKらしい
朝の6時半になってやっと呼吸器のウィーニングを開始
日勤には、ぎりぎり納得してもらえた

オジサンについては、"transferable?"(一般病棟に移れる?)
それだけ
やっぱり、放置されそうネ
それどころか、さっさとICUを追い出されるのでしょう・・・それなら、もうちょっとかまってあげればよかった


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