術後の不整脈
A-fib 心房細動
CABG、冠動脈バイパス術後3~4割の患者さんに起こる、と言われている不整脈・・・だし、実際にその多さに納得
だいたい、CVICUを出て病棟に移ってから起こるので、病棟では急変して大変
今は、βブロッカーを使うので、実感としては1割強くらいなのですが
時々、CVICUにいる間に起こることがある
でも、おとといのSVTっていうのは、初めてだった
SVT SupraventricularTachycardia、上室性頻拍
夜9時過ぎに一度SVTを起こしてAdenosine 6mgを使い、その後はNSRと時々PACが出る程度だった73歳の女性
CABGのあと2日目
βブロッカーも飲んでいるし、夜の11時に引き継いでから何も起こらなかったのですっかり安心していた
やっと朝5時にtisaneの休憩時間になって、休憩に入って15分後またSVTを起こしたのだそう・・・休憩の間見てくれたブレーク・リリーフのナースに文句言われたケド
アタシのせいじゃないぞ
なんか、2回もSVTになったので気になって本を広げていた
だいぶ医龍オタクの話になるのだけれど、ゴメンナサイ
CABG後SVTを起こすのは約15%、それに比べてA-fibになるのは40%、という報告があった
どうりで、これまでA-fibは見てもSVTにはお目にかかっていなかったわけ
SVTまたはA-fibなど、AV Nodeより上で起こる不整脈は、術後2~4日目でよく発生
VTなど心室で起こるものは術直後だそう
そうそう、VTはたまにあります
じゃぁ、どぅすりゃいいんだ?
マグネシウムを投与するのか、Verapamil(カルシウム拮抗薬)なのか、というリサーチでは、
マグネシウムでは58%が、Verapamilでは33%が不整脈が改善されたのだそう
へぇ~、マグネシウムってそんなに効くんだ
でも、24時間後にNSRのままでいる確立はとどちらも同じくらい(50~60%)
なんだか、しつこい不整脈・・・
「SVTの場合、急性の心筋梗塞のこともある」なんていうのもあった
ヤバイ
これは、ゼンゼン眼中にありませんでした
だったら、2度目のSVTでも12EKGくらいとったほうがよかったのデス
また、反省
一番面白かった報告は、アトランタの看護大学の先生のもの
SVTを起こした患者さん40人の記録を振り返り、どんな患者さんがSVTを起こしやすいのか探し出したもの
その1.高齢 (p = 0.04)・・・何歳を高齢とするのかは、詳しい報告を取り寄せないと分からないのだけれど、40代でCABGをしているのと、80歳ではリスクの差は歴然
その2.術後にカリウム補正のための点滴をしていること(p = 0.02)・・・カリウム補正、3.9でも20 meqくらいは使っています
日常茶飯事です
ちょっと、気をつけなくちゃいけないんですね、こういうのって
その3.術後のチェストチューブからの排液が時間あたり100 mlを超えることが、1時間またはそれ以上あった (p = 0.02)
こんなとき、Hb/Hctや血圧ばっかり気にしているけれど、2日目以降のSVTのリスクもちょっとは考えておかなくちゃ
その4.尿量が多すぎ:時間当たり300 ml ということが術後9時間以上あった (p = 0.02)
300っていうのは出すぎ
今まで見たことがないけど、この先もしあったとしたら要注意ですね
なんか、こういうことが分かるとSVTの怖さ半減
っていうか、起こしてくれないのが一番なのですが…
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