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シリンジ ぶっ飛び事件

前回書いた、夜勤のアシスタント・マネージャーがらみの事件
同期のIちゃんが巻き込まれた

その時のIちゃんの受け持ちは、開胸術から夕方帰ってきた患者さん
エピネフリンとドパミンの点滴で、血圧と心拍出量をコントロールしていた
シフトも中盤、突然心拍数が160! A-fibだ

アラームが激しく鳴って、血圧が下がり始めた
こういう時は、レートのコントロールのためにAmiodarone (抗不整脈)の点滴を開始する
心臓の細胞レベルに作用して、頻脈をおさえる
最初は、150 mgを10分間かけて投与
それから、点滴に切り替える・・・1mg/minを6時間、0.5mg/minをさらに18時間
そうしているうちに、正常な心拍に戻ってくれる

この最初の150mg over 10 min なんだけれど、tisaneが教わったプリセプターは、薬局から小さな点滴バックが上がってくるのを待って、それを投与した
これは、まず
1.医師からオーダーをもらう
2.オーダーを薬局にファックスで連絡
3.薬局が調合する
4.薬剤師がダムウエーター(専用エレベーター)に入れておいてくれる
5.それをナースが取りに行く
6.点滴ポンプに設定する
7.そして、点滴開始
という手順になる

Iちゃんが教わったのは、
1.医師からオーダーをもらう
2.薬品のコンピューターのoverride (優先)メニューに入り、直接病棟にある薬品庫から薬を取り出す
3.それを、10 mlのシリンジに吸い上げる
4.直接、点滴ポンプにシリンジをつなげる
というやり方
断然、こっちのほうが早い!

その日はIちゃんは、とりあえず、エピネフリンを切り(HRを上げるので)、ドパミンはそのまま(血圧が下がっているので)、さらには輸液を追加し(血圧を保つため)、その間にAmiodaroneをシリンジに吸い上げて点滴ポンプにつなげたそう

そして、あとはスイッチ、オン!

・・・というところで、アシスタント・マネージャーが部屋に入ってきた
「何をやっているの?」
「その、シリンジはなに!」

アラームを聞いて既に駆けつけてくれた先輩ナースが、「アミオダロンを開始しているんです」と答えると、アシスタント・マネージャーは
これは、正しいやり方じゃない!
と、シリンジをポンプからいきなりもぎ取って、病室の反対側の壁に向かって投げつけたそうな・・・

シリンジが
患者さんの上を飛んで
反対側の壁に当たって
跳ね返った

Iちゃんは、スローモーションでこの光景を覚えているそうな

「正しいやり方」というのは、薬局からの小さな点滴バックを「待つ」こと
でも、血圧がすでに70代
心拍が170なんです

その騒ぎを聞いて駆けつけたベテランナースのGさん
「何をするの!」とアシスタント・マネージャーに怒鳴ったそう
するとアシスタント・マネージャーも、「Amiodaroneをシリンジで投与しているから!誰がこんなやり方を教えた!!」と怒鳴り返したそう

その間にも、アラームが鳴り続け・・・
そんな受け持ち患者さんを目の前に、Amiodaroneを投げ捨てられたIちゃんは呆然

10分も、薬局から薬が上がってくるのを待っていて、本当に患者さんを助けられるんだろうか
後で聞いたら、10 mlのシリンジじゃなくて、30 mlとか50 mlに薄めた場合は、直接ポンプにつないでいいのだそう
ただし、これは緊急の場合のみ

血圧70って、緊急なんじゃないのかなぁ
だったら、シリンジ投げ捨てなくても、薄めて使えばよかったのに

万が一、シリンジが空を飛んだら、ぶつけられないように伏せるしかない!(銃弾か?)

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Comments

タグフレンズに早朝からご訪問ありがとうございました。早速・・・でもないか。お礼のご訪問にと寄せていただいたらナースさんなのですね。最初の日付しかまだ読ませてもらってないけれど、難しいお仕事ですね。私の場合患者としてお世話になることが多いけれど、これは知らないことがいろいろありそうなので時々時間を見つけて訪問させていただきます。どんな職場でも上司は威張っているけれど、病院は特にそういうところがあるかもしれません。私が行く国立の病院で時々医師が看護師さんを怒鳴っていることを聞くことがあります。原因やそうした方がよいのかはわからないけれど、どこでも同じかなあと思いました。がんばってください。

Posted by: 桃太郎 | 04/24/2008 at 06:31 PM

シリンジでのやり方が合ってたとか間違ってたとかは別として、何も投げなくてもいいのに・・・
それが誰かに当たったとか、他の患者or家族に見られようもんなら、それも問題になってしまいそうなのに。。。

ヘパリン事件もそうだけど、度を越した注意の仕方?って問題がありますよね??
ってか、そんな風にされたら、私は確実に泣きます。
間違いないっcrying

Posted by: 蘭丸 | 04/25/2008 at 03:48 AM

なんかすごいアシ・マネですね~。
ほとんどヒステリーじゃないかと思うほど。
どんなことがあっても患者の前でしてはいけないことありますよね。
血圧70台、心拍数170台なんてうちだったらへたすっとRRTよぶよりコードしたほうが早いかも

Posted by: NeNe | 04/25/2008 at 06:09 PM

夜勤のアシマネ、ちょっと、問題ありかも。。。

Posted by: fluffy-MA | 04/27/2008 at 07:56 PM

☆桃太郎さん
コメントありがとうございます
「上司はどこでも威張っている」の一言に、ちょっと救われた気分です
みんな、そういうことをガマンして、仕事をしているのですよね
ナースネタばかりですが、よかったらまた遊びにいらしてください
医療関係者以外のコメントには、いつもハッとさせられます

☆蘭丸さん
泣くでしょ~
最近は、加齢とともに心臓も毛深くなってきたので、泣くといえばドラマでもらい泣きくらいでしょうか・・・なんか、さびしい

☆NeNeさん
患者さんの前でやってはいけないこと
ありますよねー
一応、専門職なんだし

この場合、患者さんは挿管されていたんですが、やっぱ、ダメですよねぇ?

☆fluffy-MAさん
問題←ですよねぇ?
今度(3回目)があったら、誰かに言って注意してもらうか、直接「人前で間違いを指摘しないでください」とお願いしようかと思案中…カドが立たなきゃいいのだけれど

Posted by: tisane | 04/29/2008 at 03:56 PM

この前準夜シフトで働いていたとき、
同僚の患者さんの一人が転倒する事故がありました。
インチャージのナースは、
患者さんたちが大勢いるフロアのまんなかで、
その患者さんたちの目の前で、
大声でその同僚を怒鳴りつけて責めました。
確かに、その同僚のアセスメントに弱さがあり、
判断ミスもあったと思います。
治療の途中でインチャージに報告しておくべき事が
報告されないままになっていたのも、
その自己を未然に防げなかった理由ではあります。
でも、患者さんたちの前で、
そんなふうに同僚を怒鳴りつけたのには、
なんて配慮がないんだろう、と思いました。

患者さんと医療従事者の間には「信頼関係」があって
これを一度壊れたり失ったりすると、
取り返すのには相当の努力も時間もかかりますよね。
そして信頼あってこそ、
スムースに治療やケアが進むことが多いわけだし。
これは同僚同士の間でも同じこと。
特にその当事者が新人や、
新しくどこかから入ってきた人ならなおさらです。

前回の、マネージャーが同僚の前で叱りつけた、
という一件も私はかなーりどうかと思ったのですが、
これはもっとひどいですよね。
まあ、患者さんはこんな時の状態じゃ、
周りで何が起こったかは知らないままになるでしょうが
目の前でしかりつける、責める、ということや、
間違っていると指摘することは、
私も絶対してはいけないことだと思います。

Posted by: マキ | 04/29/2008 at 06:48 PM

☆マキさん
えーっ!!ウチだけじゃないの??

というのが、マキさんのコメントを読んでの感想
こういう常識はずれは、ウチのAssis. Mng.だけかと思っていたら、けっこういるんですねぇ

「信頼関係」← 医療に限らず大事ですよね
旅行に行ってホテルに泊まって、そのサービスに不満があったら、ヒトはその不満を友達や同僚に言いふらすけれど、満足していたら、そんなには周囲に話さない
払っただけ(それ以上)のサービスを受けることは、当然だととらえる、というのを習ったことがあります
信頼関係は、壊さないのがイチバンですね
体も…だけど^^

Posted by: tisane | 04/30/2008 at 01:15 PM

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