ヘパリン、間違えた?
最近、クリティカル・ケアでのさまざまな「しばり」が厳しくなってきて、センパイナース達も苦労しているみたい
たとえば、以前は不整脈が多くなってきたら、ナースの判断でK, Mg, Caや血ガスくらいの血液検査は出来たのに、最近はそれをすると、検査室からマネージャーに連絡が行き、マネージャーに呼び出されるハメになる
それから、以前はオペ直後の血糖コントロールが難しい場合、点滴による持続インスリン投与のプロトコールをとりあえず開始し、次に医師がラウンドした時にそのオーダーをもらう、という習慣が出来ていたけれど、この前それをやった準夜勤のナース、Kさんが、3日間の出勤停止処分になったのだそう
えーっ、よりによってあのまじめなKさんが??
Kさんが処分なら、他のナース全員ひっかかるんじゃない?
というのが、病棟全体の反応
どうやら、「あのKさん」を処分にすることで、管理部がいかにシビアにとらえているかを知らしめるため、という噂まである
ま、新米tisaneにとっては、無縁の話
なんたって、そんな「気の利いたこと」は出来ない
思いつかない
まともに医師に報告できるだけで、よくできました~賞だから
報告してオーダーがでたら、はぁ~ん、そういうものかぁ、という頼りなさ
こちらから「○○のオーダーを出してください」なんていうレベルじゃないからねー
でもね~
Kさんの話を聞いたときには、マジでマルプラクティスの保険を買おうかと思った
だから、気をつけてね、と夜勤のアシスタント・マネージャーが病棟でみんなに話していたとき、突然tisaneのほうを振り向いて
"I need to talk to you."
この、アイ ニード トゥ トーク トゥ ユー は、かなりびびる一言
何かマズイことをして呼び出されるときに使われる
親が子供に本気で注意するとき
上司が部下に重要なことについて注意をするとき
やばい、とうとうクリティカル・ケアで何かやっちゃったのか?保険買っておけばよかったぁ!
すると、このアシスタント・マネージャーは、そのままみんなの前で
「tisane、この前、ヘパリンの計算間違えたでしょ!」と言い出した
ヘパリンは、持続的に点滴で投与していて
プロトコールに基づいて、検査値結果から点滴量を調節していくのがナースの役割
それを間違えた・・・
コレ、かなりまずいんじゃない、ヘパリンだし
その場の雰囲気は、当然かなり「引き」
おーい、みんな私をおいて行かないでぇ~(心の叫び)
さらには「これは、報告書を書かなくてはね!」と、またまた皆様の前でご発言
もう、どのナースもそれぞれのケアにもどっていってしまいました
ポツン・・・
でもね、tisaneはほぼ99%間違えていない、という確証があったのです
ヘパリンは、量を変更するとき必ずナース二人で確認するから
アタシはともかく、その時一緒に確認したのはベテランのICUナース
彼女が間違えることは、まずないでしょ~~
そこで、強気のtisnae
アシスタント・マネージャーに、「ゼッタイ間違っていないと思いますが、詳しく説明してくれますか」
そのまま二人でオフィスに行き、アシスタント・マネージャーは書類を捜し始めたけれど、そのときはシフトのはじめ、ということや、ちょうどコードブルーのアナウンスが流れたばかりということもあり、「今は時間がないから」と保留
うぅ・・・これは一大事
この時点で、受け持ち患者さんのケアよりヘパリン事件のほうがtisaneの最重要課題
2日前の自分の記録に戻って、つぶさに確かめました
やっぱり、間違っていない・・・
でも、「書類」になるくらいだから、何かやってしまったんだ
オーダーのコピーをして、自分のその時の記録をコピーして、アシスタント・マネージャーが話に来たときにいつでも対応できるように準備しておきました
同僚のIちゃんに、まずいことになった~、と報告して、しょうがないのでそのまま患者さんのケアに戻りました(くすん)
朝、シフトが終わってから、アシスタント・マネージャーのところへ
Iちゃんにもお願いして一緒に来てもらった小心者
アシスタント・マネージャーは、そのまま私たちを
日勤のアシスタント・マネージャーのところに連れて行き「tisaneにヘパリンの件を説明してくれますか?」とお願い
そこで、tisaneは用意しておいたオーダーのコピーと自分の記録のコピーを日勤のアシスタント・マネージャーに見せて説明
間違っていないと思うのですが・・・
・・・・・・・・・・・・・
日勤のアシスタント・マネージャーは、じーーーーっとそのコピーを見て、一言
「ゴメン!私が間違っていた」
どうやら、オーダーシートのスケール1と2のうち、スケール2のほうを見て計算をしたらしい
実際のオーダーはスケール1
結局は、計算は間違っていませんでした
よかったよぉ(泣
薬の間違いなんかしたら、患者さんにホントに申し訳ない
それから、日勤のアシスタント・マネージャーは何度も謝ってくれたけれど
それは、いんだけれど
いまひとつtisaneがすっきりしないのは、夜勤のアシスタント・マネージャーが、あの時他のナースの前で「tisaneは、ヘパリンの計算間違えをした」と大声で言ったこと
あのまま、彼らの誤解は解けていない
彼らの中では、アタシはヘパリンの計算間違えをしたことになっている
くやしぃ~
よく言われるけれど、
上司は部下に注意をするとき、その部下を辱めるような注意の仕方をしてはいけないんです
他の部下にも聞こえるような大きな声で注意したり、人前で注意をしたりするのは厳禁
そういうこと、分かっていないんだろうなぁ・・・
こいうのは、tisaneに対してだけじゃなく、Iちゃんも同じような経験をしています
「シリンジぶっ飛び事件」
これは、次回につづく・・・
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