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どうして、看護師?

看護師のみなさんや、看護師になりたいと思っている方は、看護の仕事のどんなところが好きですか?

「ナースの仕事は責任が重いし、その割りに格段にお給料がいい、というわけではないでしょ?夜勤もしなくちゃいけないし、土日の休みが無いこともあるし、こうして患者には文句を言われるし・・・どうして、ナースをしているの?」
昨日の夜勤のとき、患者さんにこう尋ねられました

You must be a caring person.

と言われて、そうなのかなぁ~?と首をかしげ・・・

仕事は好きだけれど、いつもワクワクして出かけていくわけじゃない
留守電に「スタッフィングから、キャンセルのメッセージが来ていないかなぁ?」なんて、不謹慎なことを考えつつトボトボ家を出る日もしょっちゅうある

こんな質問をしてきたのは、Mr. D.
火曜日に、バイパス術の手術をするため入院中
心カテで、冠動脈3つとも80~90%ふさがっている上に、不整脈も多発
そこで、CVICU管理となりました
夜中に準夜勤から引き継いだときには、夜10時ころ飲んだ睡眠剤のせいでグーグー高いびき
0時のアセスメントなどで、こっちだって仕方なく起しているのに、思いっきり不機嫌な態度
「次は4時近くまで、なるべく起こさないようにしますから」と言っても、ふてくされて「いつもそう言うけれど、採血とかなんとか言って、結局起こすでしょ?」だって
・・・確かにそうだ

案の定、2時ころ心電図が変化云々で、採血やら心電図やらアセスメントやらで起こすことになった
不機嫌な上に、こちらを試しているのか?とも思えるような質問をたくさんしてきた
「この心電図と、こっちの心電図(12誘導)は、どう違うの?何をみているの?」
「さっきの採血は何のため?どうして、最初に4リットルくらいまとめて採血してそれを使わないの?」
↑質問はまともなのですが、口調がひねくれています

奥さんがナースなのに、妙に医療に対して不信感いっぱいで、最初から「どうせ、お前たちは・・・」という態度
採血のときも、すばらしい血管だったのでおもいっきり針をさしたのに、血液が引けない←失敗?とアセるワタシにむかって、「昨日も、さんざん刺された」、「血管が見えていても、針が血管に入らず外側をすべるらしいんだよね」だって
知っているなら、先に言ってくれ
刺し方が違うじゃないか
なんとか、再度刺しなおしをせずに無事採血終了
ふぅ~っ、もう一度針を刺す、なんてお願いしたら、舌打ちか怒鳴られでもしたかも

ふと部屋を見渡すと、お見舞いのカードや子供の書いたような絵、ウサギの箱(イースターなので)が置いてあった
「昨日は、たくさんお見舞いが来たみたいですね?」と話しかけると、子供のこと、孫のこと、自分のことをいろいろと話し出した
そんな会話の中で、飛び出したさっきの質問
「なんで、ナースの仕事をしているの?」

その答えが知りたくて、このブログを書き始めた、というのが正直なところ
学生の実習を指導をしているのも、そのため
でも、決定的な答えはまだ見つかっていない

オーバーテーブルの上には、金色の星のシールが置いてあった
これも、お孫さんが持ってきたのですか?と聞くと、「これは、ボクが採血に成功したナースにあげる星なんだ」と言った(えらそうに、ふん、と鼻まで鳴らして)
じゃ、ワタシにもくれるのかなぁ、と思ったら、結局くれなかった
一回成功しただけじゃ、ダメですか~

それから朝まで寝かせてあげようと思ったのだけれど、採血の結果Kの値が低く5時半ころから不整脈も頻発してきたので、こっちもまたしょうがなく起こして、Kのサプリメントを飲んでもらった
そのときは、いつアメリカに来たのか?とか
日本では、どんな宗教が主流なのか?とか
若い日本人は、昔の日本人ほど親を尊敬しなくなったと聞いたけれど本当か?とか
なんか、世間話っぽいことをいろいろと聞かれた

「知りたい」というより、「しゃべっていたい」という印象
2:1のアサイメントでもう一人の患者さんはすっかり容態が安定してたので、おしゃべりにおつきあい
別に忙しくは無いけれど、この意味もないおしゃべりはいつまで続くのだろう?と思っていたら
15分くらいしたところで
Thank you for your company.
と言われた

もう、寝る、ということか

そう言えば、ナースになって2年目くらいのとき(日本の病院で)、5分おきにナースコールを押す患者さんがいて、スタッフ全員がヘトヘトになっていた
その時、病棟に来てくれたリエゾンナースが言っていたっけ
「患者さんは、必ず最後に『ありがとう』と言う・・・それまで、がんばって話を聞いてあげると、こちらを信頼してくれるようになる」と
用が(こっちの用事が)済んだか済まないかのうちに、足が病室の外に向かっていると、また呼ばれる、というのだ
・・・でも、忙しいし
だいたい、「あの」患者さんが『ありがとう』だなんて、考えられない!
というのが、その頃のスタッフの反応

あれから、ホントに「必ず」ありがとうと最後に言うのが人間なのか?と事あるごとに思い出しているけれど、今のところこれは本当みたいなんです
どんなに話が長引いても、がまんして(←ゴメンナサイ)話を聞いていると、必ず「ありがとう」と言われる
ま、ほとんどの場合どうしても忙しくて「ありがとう」の前に退室しちゃうんだけどネ
ひねくれMr. D も "Thank you." と言ったわけだし
部屋を出ようとすると、「あ、忘れていた、キミにもホシをあげるよ」と、名札に金星のシールを貼ってくれた

ありがとう、と感謝されるからナースをやっているわけではないのは確かだけれど(私の場合は)、
話を聞く、なんて単純なことで、患者さんが開胸術という大きな手術に臨む勇気が持てるのなら、また、そんな仕事がしたい、と思っちゃう
だから、ナースを続けているのかな
みなさんは、どうですか?

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Comments

Tisaneさんのこの話を読んで、心にじ~~~んと来る物がありました。
忘れていた何かを思い出させてくれて、ありがとうございます。
私がナースをやっている理由は、いろいろあります。
ナースをしていた母がいつも口にしていた事は『食いっぱくれがない』から。。。
私は患者さんを笑わすために働いています。
笑える状態じゃない時もありますが、『あの人がいると退屈しない』と思ってもらえたら、私は満足です。
だから、私は慢性期看護向き?です。
けい

Posted by: kay | 03/25/2008 at 07:49 PM

☆kayさん
お母様の言うことは、正しいね
確かに職はいつでもあるし、職が無くなるのでは?という心配も、ほとんどしていないし

ヒトを笑わせることができる、というのはひとつの能力ですよ~
今度、こっそりネタ教えてください(ニンマリ)

Posted by: tisane | 03/29/2008 at 07:16 AM

そうそう、先週は看護ウイークだったんで、ウチの病院の広報のかたがきて、やっぱり、同じような質問してました。私にとっての看護の魅力はやっぱり、人の人生にかかわることができる、ということでしょうか。最初は看護って、患者さんにいろいろしてあげる事だとおもっていたんですけど、最近、実はいろいろもらっているのは私の方じゃないかって、思うようになってきました。(差し入れとかも含めて。笑)患者さんの人生を通して自分の人生、親として、妻として、子としてのあり方、人生の最期のあり方、家族の絆ってなに?とか、を教えてもらっているような気がします。もちろん、朝起きたときに”あー、行きたくないなー”って思います。でも、多分専業主婦して家にいたら経験できなかっただろうなって思える事もたくさんあるし、なによりも、こちらがにっこりしたときに、にっこり、笑顔を返してくれたり、Tobyにうけもってもらいたいわー、なんて、お世辞にも言われちゃうと、単純な私は自分の存在価を再発見できたりして、Happyでいられちゃったりするのです。長くなりましたが、日々、時が忙しく過ぎ去ってゆ中で、どうして、看護婦?って考えるきっかけをくださった、その患者さんに感謝です。

Posted by: fluffy-MA | 03/31/2008 at 07:49 PM

私の場合
ナースになったきっかけは
それはそれは不純な動機でした。。。

が,しかーし
今は違います!!!(笑

患者さんに「ありがとう」っていってもらえることで
自分の“存在意義”を認識できるんです。

結局,私の場合は
患者さんのケアをしながら
患者さんの笑顔や感謝の言葉にケアされているんですよ。
そんな感じです^^

Posted by: はまぞぉ | 04/01/2008 at 06:37 AM

うーん、なんかみなさんのコメント読んでいて、ひとりウルウル
このブログのコメントは、永久保存版です~

☆fluffy-MAさんへ
「実はいろいろもらっているのは私の方」
↑うんうん
そう考えると、ありがたい職業
明日も、がんばるぞ!!
(またfluffy-MAさんに励まされているtisane)

☆はまぞぉさん
患者さんは「看護婦さんの笑顔」って言うけれど、「患者さんの笑顔」って感動します!
でも、はまぞぉさんに言われるまで気がつかなかった…
コメント、ありがとうございます^^

Posted by: tisane | 04/05/2008 at 08:12 AM

私の働いている病棟でも、5分間隔コールの患者さんがいます。

忙しい中での5分間隔は本当にイラっとしてしまいますが・・・tisaneさんのブログを読んで感動しました。
確かに、『ありがとう』を言われたあとはコールが少ない気がします。という事は、5分間隔コールは私たち看護師がその患者さんのペースに合わせて聞いてあげられていないという事なのだと気がつきました。
これからは、『ありがとう』を待てる看護をしていきたいです。

私も、日々看護師って何なんだろう??と考えています。本当に沢山辛い事がありますが、それでも続けて行きたいと思うのは、皆さんが言われているように、沢山の事を患者さんやご家族から学ばせて頂いているからです。
先程の5分間隔の患者さんがNsコールを握りしめながら『これは私と看護師さんをつないでいる命のボタンだ!!』と言っていました。
命のつながり…命がつながっている仕事ってすごいですね★

P.S私は今、日本で働いていますが、いつかアメリカンNSになることを夢見ています!!
tisaneさんにそちらでお会いできることを夢見て…

Posted by: nao | 04/07/2008 at 05:56 PM

☆naoさん
貴重なご意見を寄せてくれて、ありがとうございます

>患者さんがNsコールを握りしめながら
>『これは私と看護師さんをつないでいる
>命のボタンだ!!』と言っていました。

コールでつながっている、と患者さんが感じていることには、全く気が付きませんでした
病室に一人寝ている、というのは、心細いことでしょうね
これでナースがいなかったら、患者さんは本当に一人になっちゃう

Posted by: tisane | 04/10/2008 at 10:06 AM

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