ペースメーカー 使える!
ペースメーカーって、心臓にワイヤーが入っているわけでしょ
そこからして、なんだか怖い
しかも、使い方間違うとR on Tを起こしたりする・・・なんて習うもんだから余計にビクビク
ペースメーカー無しでは、「心臓、動かない」状態の患者さんとか、マジ?みたいな
電池切れにだけは、なりませんように
ペースメーカー、勝手に壊れませんように(機械だし)
まちがっても、ワイヤー抜けませんように
神頼みの世界(情けない)
でも、ペースメーカーもなんだか強い味方になってくれそうなんです
大動脈弁置換術直後の患者さん
夕方オペから帰ってきたときには、血圧が「高い」からNicardipineというCa Channel Blocker(カルシウム拮抗薬)を使っていたのに、夜勤で引き継いだ時にはなんか、怪しい
アタシって、血圧下げちゃうオーラでもでているのかな
ぐんぐん ぐんぐん 下がってきて、慌てて点滴をturn off!
半減期が2~4時間と長いから、さっさと切っちゃわないと
あらかじめ、Neo-Synephrine(昇圧剤)のオーダーをもらっておいてよかった~
心拍出量も良好だし、血管抵抗 (SVR) は低いままなので、「ニオ」(って、みんな呼んでいます)で血圧が上がると思ったんだよね・・・
確かに、上がった
けど、問題発生
心拍出量が、下がってきた
これじゃ、意味ない
血液が体に回らないじゃないか
どうしよう・・・とチャージナースに相談
そこへ、Lift Teamという体位交換を手伝ってくれる筋肉マン達が登場
彼らは病院中の病棟を回って、体交をして歩く
2時間ごとに来てくれます
なにしろ、ナースでも助手さんでもないもんだから「そぉっと、ね」とでも言わない限り、ものすごい勢いでぐるんっと思いっきりよく向きをかえちゃいます
挿管チューブ、胸腔ドレナージ、果てはペースメーカのワイヤーとか、抜けないように管理するのはナースの役目
安全を確認するまで、Hold on, hold on!!とお願いしながらチューブの長さの確保
さて、今回もさっそくぐるんっ!
・・・と、患者さんの心電図→PVC(心室性期外収縮)
だから~~~
チャージナースとtisaneは、モニター凝視
血圧は下がってこないし、落ち着きそうだし
そんな2人を尻目に、マッチョマン達は次の患者さんのところへ去っていきました
「どうせ、12誘導とるんだし、今PVCが出ているうちに済ませちゃえば?」というチャージナースの助言を受けて、12EKGを装着
そのころには、NSRとすっかり正常な心電図に
でも、ここが「経験」の差なんですね
チャージナースいわく、またPVCが出るからそのまま付けたままにして、出た瞬間に「記録」して、と
待ちました・・・モニター見ながら
出ない
その間、採血したり血糖値計ったり、ヒマつぶし~
出ない
しょうがないので、NSRの心電図をプリントアウト
そこへ、チャージナースが戻ってきて「どう?」っと行った瞬間に「出た!」、とチャージナースがプリントアウト
なんだ~、なんか不公平(←意味不明な感情)
でも、PVCじゃなくてJanctionalになっちゃいました
ジャンクショナル・・・心室しか、動いていないじゃないですかっ
血圧、下がるじゃないですかっ
案の定、血圧の数値は110から90へ
オォォォ ノーーー!な、tisane
「こういうときはね、ペースメーカーなのよ」と落ち着いて、ペースメーカーのダイヤルをグリグリと回すチャージナース
VVIという、心室のペーシングだけをする設定でしかも心拍数を患者さんの心拍数より遅くしてある、いわゆるバックアップの設定から
DDDという、心房も心室もペーシングする設定にするのだそうです
そこで、心房に入っているほうのワイヤーの感度をまずチェックして・・・と、アタシに説明なんかしている間に血圧80/
それから、心室のワイヤーの感度と刺激の強さを元に戻して・・・と、悠長にダイヤルを回している間に、血圧63/
んー、もう、この頃には、tisaneは受け持ちであることを放棄
チャージナースに全てをお任せしますっ
これで、よし!っと、チャージナースが心房のワイヤーの刺激を10mAに上げて、ペーシングの速度を患者さんの心拍より早くしたら・・・(DDD 90)
戻ってきたー血圧が(涙)
救われた・・・患者さんもtisaneも
DDDでもいいけれど、場合によってはAAI(心房のみをヘルプ)でもいいですよね
がんばって、落ち着いて感度チェック + 10mAにすればいいんだ
心拍出量 = 脈拍数 x 一回心拍出量
だったから、血圧も今ひとつ、心拍出量も上がりきらない、という時には、ペースメーカーが有効なんだそうです
ペースメーカーって、こういうふうに使うんだぁ
「ペースメーカー」カテゴリの記事
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Comments
その体位変換専門のマッチョマンもすごいけど、血圧60代まで下がってもまだペースペーカーを冷静に操ってるチャージナースがすごい!!
Tisaneさんの毎日の奮闘と、ぐんぐん経験して勉強してエキスパートになっていく様子がかいまみれます、すごいです!ハピも海外での仕事が大変だけどtisaneさんを見習って頑張りますね!
そうそう、ブログのお引越しをしました!旧ブログの最終記事にタイトルとアドレス乗せてるのでまた遊びに来てくださいね
Posted by: ハピ | 02/03/2008 at 05:34 AM
CVICUでは、AAIだのDDDだのいろいろ使うのですね。
うちではおもにVVIです。だいたいアミオ始めるときつかいますけど、あとはジャンクショナル、Brady, 希な例としては3RD Degree AV block ですかね~。
たまに心臓手術のあとPPMが必要になってしまう患者さんいますものね~。たしかに手術後すぐじゃぁ怖いですよね~。うちにきてちょっと安定している患者さんならペーサーチェックもさささっと済ませたほうが、もたもたしてやって患者さんが「うっ!」となるよりましなようです。けっこう患者さんがあれはきついといいますから。まぁショック与えているようなものですからね~。
Posted by: NeNe | 02/03/2008 at 09:37 PM
☆ハピさん
ブログのお引越し、了解しました
また、記事の更新楽しみにしています
☆NeNeさん
やっぱり、感度チェックでは何か感じているのですね・・・ペーシングするし、当たり前か(気をつけよぅっと)
VVIは、私のイメージではマルチで安全
Slow A-fibでも使えるし
AAIは、SB or Junctionalで
DDDは、主にAV blockで使っているようです
Posted by: tisane | 02/04/2008 at 02:10 PM
tisaneさんとこのチャージ、凄いですね!!!


さすがにmedではそんな状況ありえないけど
でもどんどんと新しいことを吸収して、成長してるtisaneさんがうらやましいし、誇らしいです!!!
私も負けずに頑張らないとっ
現実逃避はやめないとっ
Posted by: 蘭丸 | 02/11/2008 at 05:45 PM
☆蘭丸さん
現実逃避・・・つい、ネ~
強制的に勉強させるロボットとか、開発してくれないかなぁ
300ドルくらいだったら、買うかも
Posted by: tisane | 02/12/2008 at 06:57 AM