2週間経ち・・・
CVICUのオリエンテーションが終わって、1人で患者さんを受け持つようになってから2週間
周囲の人はみんな心配して(多分、tisaneが大丈夫か、というより患者さんは大丈夫?)
「CVICU、どう?」と聞いてくれるけれど、
なんとかなっています
それもそのはずで、まだCVICU内で一番簡単な患者さんのみを受け持たせてもらっているから
分かりやすく説明すると、一般外科内科で見ているような患者さんよりちょっとだけ急変の「可能性」のある患者さん
一見すると、Med/Surgのレベル
急変さえしなければ、以前は5人受け持ちだったところ、今は2人
ちょっと楽しちゃったりするんです
でも、結局「なにか起こる」から、やっぱりICUにいる必要がある患者さんたちなんだなぁ・・・
先日は、明日にでも一般病棟に移そうとしていたおばあちゃんの酸素飽和度が急に低下
PEかと思ったけれど、胸痛はないし肺音は左右良好だったし
これ以上悪くなったら再々挿管か?と思いつつ、なんとか持ちこたえた
酸素飽和度のセンサーを継続して着けていたからすぐ気づいたけれど、一般病棟だったら4時間ごとのチェック
運が悪ければ、意識状態が悪くなってからの発見、なんてことも
結局、血ガスとったら
pH 7.61
予想外の数字がかえってきた
すっかり、アシドーシスのほうばかり考えていたものだから、抜き打ち試験にあった気分
ついでに、
PaCO2 26
PaO2 65
Bicarb 26.1
なんて言われて、ますます????
さっそく家に帰って、呼吸性アルカローシスの復習
一生出会わないと思っていたのに・・・
病棟で一番簡単な患者さんを受け持たせてもらっているのに、オタオタとこの調子デス
3回だけ、術後の患者さんを受け持ちました
やっぱり、点滴の管理はまだまだ
ドブタミンとノルエピネフリンの点滴中の患者さん
この二つだけでも手一杯なのに、血圧が今ひとつ上がらない
医師からは、「ドブタミンを切って、ネオシネフリンに変えて」という指示
そこへ先輩ナースがやってきて、『こうやってやるのよ、まだまだ練習が必要ね、Baby』と言いながら、結局ノルエピネフリンを切って、ネオシネフリンとドブタミンで血圧と心拍出量を安定させて去っていき・・・
これまた、??とともに取り残されているtisane
センセの指示と、違う・・・いいのだろう、な、ここでは
カリウムのチェックや他の基本的な採血も、必要とあればオーダーが出る前に先にチェックしておくことが暗黙の了解で求められているよう
こういう判断って、これまでしてこなかったしなぁ
一緒に採用になったAちゃんやIちゃんと、シフトの後にカフェテリアで「今日の出来事」を話します
「ネオは、Cardicac Outputが悪かったら、使わなかったよ」とか
「吐いたら、腎機能もチェックね」とか
ただお互いに知っている事や見たことある事を話し合うだけ
それでも、勉強になり
はぁ~ いかにこれまで怠けていたかも痛感しつつ、家路につくのが日課です
一体いつになったら、「人並み」に集中治療室での仕事ができるようになるのやら・・・
あ、ボヤきついでにTVの「医龍」の製作者に一言
手術後のICUの患者さんは、もっと重篤な状態です
挿管+点滴+ペースメーカー付き
ちなみに、米国の平均開胸術後抜管時間は8時間後
それまでは、呼吸器の助けを借りています
あんなに元気に(酸素なしで)会話できるのは、オペ後1日目の午後か2日目かな
ICUを出た後だからよく分からないけれど
せめて、患者さんには酸素カニューレつけてください
それと、手術室から出てきたばかりのとき、アンビューバッグがついているところまでは正しく再現されているのですが、そのバッグ、だれか押してください!
押さないと肺に空気が入っていきませんので、どうも気になって・・・私だけでしょうか?
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Comments
まだ医龍を見ていないハピ、すっかり時代から取り残されています。医療者だからかついつい医療関係のドラマを純粋に楽しめなくて、いつも批判しちゃうんですよね、そうじゃないだろ~って(笑)すっごくtisaneさんの気持ちわかります!
いろんな特殊な薬を患者さんの状況に合わせて取り扱うナース、すごい!まるで魔術師みたい(笑)ところで質問です、ネオとノルの違いは何ですか?ネオは日本やAUSで聞いたことがないのです
呼吸性アルカローシスのおばあちゃん、腎機能が悪くて、Hco3を排出するために過呼吸(代謝性アシドーシスの一歩手前?)にでもなってたのですか?単に酸素不足?ん~原因が気になります
Posted by: ハピ | 01/21/2008 at 03:52 PM
お疲れ様です。
昨夜TVでナースのドキュメンタリー番組(30分)を見ていて、NZのICUナースが一生懸命に仕事していました。そのナースが担当した患者さんは翌々日には一般病棟へ転棟されてましたが、コマーシャルでカットされている間にTisaneさんがここで書いてあるような努力や裏話があるんだろうな~と、ちょっと違った目線で見ることが出来ました。
面白かったです。
けい
Posted by: kay | 01/22/2008 at 06:56 PM
☆ハピさん
ネオは、日本ではネオシネジン(塩酸フェニレフリン)という昇圧剤なんだそうです・・・コメントでサリーさんが教えてくれました
ネオは、α作用のみ
ノルエピネフリンのようにβ作用は「全く」ありません
ということで、ネオは開きすぎた血管を収縮して、昇圧するときだけに使っています
SVRが上がりすぎてCIが下がると、すぐやめているようです(ここまでの観察では)
おばあちゃん・・・代謝性アシドーシスの一歩手前、というのは正解でした
さらにレントゲンかなりのEffusionを確認
Pleural Effusion→喚起不良→呼吸数増加→CO2下降(その割には、酸素不足ですが)
ということで、胸水を抜いて改善したようです
二つのことが絡むケースは、tisaneにはまだ早い?
☆kayさん
コマーシャルでカット^^;
でも、面白そうな番組ですね
AUSで働くのは、一部アメリカのナースにも人気なんですよ~
Posted by: tisane | 01/23/2008 at 05:27 PM