Telemetry Technician という人が、昔は病棟に配置されていたそう
Telemetry(テレメトリー)は、患者さんについている心電図を常時読んでいる機械
名前や部屋番号の入力はもちろん、今の波形や以前の波形を映し出して、プリントアウトしたり、波形をかわりに読んでくれたり、傾向(脈拍や不整脈の増加傾向)を示してくれたりします
何種類もの細かいアラームを設定することもできるし、2種類の緊急アラームをならしてくれます
まるで、私たちが心電図を読んでいるよう…
波形を読んで自信のない時は、テリちゃんに答えをきいちゃったり^^;
ウチのモニターは、ちなみに5点リードです
Telemetry Technician(テレメトリー・テクニシャン)は、このステーションの前に張り付いて、モニターを監視している人
以上があればキャッチして、ドクターとナースに知らせます
ナースたちが患者さんのベッドサイドに行っていて、このモニターを見ることができないので、いつもはこのモニターの「子供ちゃん」、ポケベルをつれて歩きます
患者さんの胸に付いたモニターから電波が飛んで → ナースステーションのテレメトリーへ → そのデータがナースのポケベルへ
テレメトリーのアラームが鳴ると、「子供ちゃん」もピピピッ
そして、ポケベルの画面に、名前や部屋番号、その時の心電図が写されます
だから、普段は「ときどき」ステーションのモニターを見る程度で済みます
使える「子供ちゃん」を持つと、親はラクですねぇ~
先週その「子供ちゃん」が、半スト
壊れちゃいました!
患者さんの電波 → ナースステーション
ここまではいいのですが、ナースステーション → ポケベル
が使えないのです
そこで、昔いた、というTelemetry Technician「テリ・テック」再来!2日間、tisaneがやりました
チャージナースから
「テリ・テックやって」
「異常があったら、あなたがドクターコールするのよ」
「ナースにも、知らせてね」
「心電図に関する記録もしてね」
うちは、モニター24人分です
目がくるくるぅ~っ
コレ、全部一日見ているんだ…眠くなぁれ、眠くなぁれ~
テリ・テックをやって気が付いたのは、患者さんの状態を知らないで波形だけを見る、というのは、ナースには不可能!!
不整脈が出ていても、患者さんはいったいどうなっているのか、さっぱり想像がつきません
総合的にアセスメントする癖が付いているtisaneには、ちょっとむずかしい…頭スイッチ、切り替え!です
それでも、不整脈が多い人は、いちいち部屋まで様子を見にいっちゃいました
…テリ・テックだから、座っていればいいと思ったのにぃ
よく、歩かされること…ブツブツ
もうひとつ気づいたのは、責任の重さ
テリ・テックだから、患者さんのケアにはノータッチ
今日は、ラクチン☆と思っていたのに、ちょっと違った
朝8時55分、緊急アラームが鳴り出して画面を見ると、19号室で心拍39
やばいっ!
と、部屋に走ったのは、ワタシだけ
えっ?!ワタシ、だけ??
そうなんです、「子供ちゃん」たちを連れていないナースたちは、ステーションのアラームに気づいていないんです
いつもなら、「子供ちゃん」たちがいっせいにアラームを鳴らすので、ナースがみ~んなポケベルに表示された部屋に走って行くのに
今、走っているのは、アタシだけ
コレ、ホントの話なんですが、
緊急アラームで19号室に行ったら、患者さんの息、止まっていました
コード・ブルー!
走る私のすがたを、たまたま廊下で見かけた担当ナースが部屋に続いて入ってきてくれたので、
「この人、DNR?それとも、Full Code?」と確認
DNR(Do Not Resuscitation) とのこと
ほ~っ、蘇生しなくいぃ
よかったよ、こんな朝っぱらからCodeじゃなくて
異常を最初に発見するのも、テリ・テックでした
ズッシリ、責任重~い
もうひとつは、モニター+持続O2 Saturationをつけている14号室のおじいちゃん
O2 Saturationは指のつめで測るから、常に指サックみたいなものをつけていてもらわないと困るのです
でも、おじいちゃんったらすぐはずしちゃうのよねっ
はずすと、Saturationの表示が下がって、ほんとに呼吸状態が悪いのかと勘違いしちゃうじゃないっ
部屋に何度も行っては、なだめて指サックをつけてもらいます
2日目、朝は92%と絶好調だったおじいちゃん
C-Papという呼吸補助装置のおかげなのです
9時頃、モニターを見ていると88%から85%を示すようになりました
また指サック、取っちゃったかなぁ?
おじいちゃん、起きたかなぁ?起きてC-Papと呼吸の波が合わないと、うまく呼吸ができないのでSaturationが下がります
それにしても、C-Papのアラームが鳴らないのは変です
そこで、おじいちゃんの様子を見に行くことにしました
…おじいちゃん、なんか今朝はぐったり
だら~ん、と寝ているんです(普通に寝ているのとは、違う寝方)
声をかけても、薄目を開ける程度
元気、ない
昨日は、指サックをはずしたり、両手を動かしたり、あれをとってくれ、これをうごかしてくれ、と忙しいナースの手をさんざん焼かせていたのに
昨日と、違う
ホントに、Saturationが下がっているんだ
そこで、呼吸器セラピストに連絡
C-Papの設定を直してもらうことにしました
あのまま、だれもSaturationが下がっているのに気づかなかったら、と思うとコワイデス
テリ・テックやって、と言われた時は、モニター見ているだけのテリ・テックにRNを使うなんて、なんてお金がもったえないの?と思っていましたが、ウチの病棟のような患者さん対象だと、やっぱりモニターを見るのはナースじゃなくちゃだめかな?
「波形が読める」だけじゃだめで、「読んだ波形からアセスメント」できなくちゃ、あんまり意味ないのです
変な波形を見つけて「いつものことだから」と、アラームを消しちゃうのと
「一回様子みておこうかな」と思うのでは、結果が変わってくる
おかしな波形を画面で見て、「もしかして?」と患者さんの状態を予測できると、様子も見に行きます
逆に、いつもはアラームを確認しながら患者さんを看ているナースたちが、心電図を見ることができずに看護を続けるのは、ちょっと不安な様子でした
いつもの看護の一部を担当してみて、自分がやっている仕事がなんかよく分かった体験でした
ちなみに、二日目午後、テレメトリーの修理が入り、あっさりtisaneはテリ・テックを解雇
午後は、ただの、雑用係りになりました(^_^;)
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