Total Cares
アサイメントは、なるべく公平につくられる 1人のナースに重症や手のかかる患者が偏らないようにするため ナースステーションの真ん中には壁一面の大きなホワイトボードがあって、部屋番号・患者氏名・担当医氏名・担当看護師名、その他が一覧になっている その患者名の横に、2種類の印 これが、アサイメントをつくるときの目安になる たとえば、ハート型のマグネット…これは、Telemetryで常に心電図を観察している人 そして、*マーク…これは、Total Care トータルケア トータルアセスメントだと、Head to Toeの全身アセスメントになる だから、全身ケア? とは言わない じゃあ、寝たきり? これは、Bed Boundで、Total Careじゃない 「全介助」か? んー、もうちょっと病態が不安定だ 日常生活の全てを介助すればいいっていうものでもない Total Careの患者さんって、いったいどんな患者さん? Head to Toeでいくと、まず、Mental Status…こちらは、Confused or No response 平たく言うと、質問してもまともに答えが返ってこないか、全く返ってこない 意識レベルがおちている Unable to follow commands(指示に従えない)、あるいは暴れだす(病気だから仕方ない) そして、Respiratory…酸素を吸入しているとか、RT (Respiratory Treatment)を時間ごとに受けている、安定していない状態 Circulation…Telemetry Monitoringが必要 GI/GU (Gastrointestinal, Genitourinary)…G-Tube(栄養のための管)、NG Tube(余分な消化液を取り除くための管)、 Foley Tube(膀胱に入れる管)などのチューブが入っている、とか、食事介助でも誤飲の危険性が高いため看護師による介助が必要、Incontinent(失禁) Skin…皮膚の状態は、湿疹があったり術創があったり、じょく創があったりでDressing Changeなどが必要 Mobility…これが、Total Careのカナメなのです 動けない、動かない、動けないのに動こうとする(かなり危険)、あるいは、動くと転ぶ、というより落ちる(ベッドから) だから、ナースがposition change(体位変換)とにかくHeavy 動かない人間ほど重たいものはない、しかも状態もHeavy 転倒(落)予防のフルコース ― ナースステーションの近くの病室に移動、ベッドアラームをつけ、ローベッドにとりかえ、シッターさんをつける(24時間、看護助手がベッドサイドにいる)、それでも安全が守れないなら抑制・・・しかないときも Psychosocial…こんな状態だから、家族は不安でいっぱい 患者は感情が不安定 家には帰れないから転院先をさがさなくちゃいけない ケド保険がない・・・とか、受け入れ先が見つからない MSWの出番となるわけです 昨日は、こんな患者さんを3人もくださいました 日勤のナースが4人で、トータルケアが11人だから仕方ない 病棟はまるで、SNF→スニフ、と読む Skilled Nursing Facility 長期療養型医療施設 そのうえ、シフトの終わりに「あと4時間残業してください(泣)」と、拝み倒されました ナースの皆さんは、どこへ行っちゃったのだろう? きっと、Columbus Dayの祭日で、航空ショーを見に行って渋滞に巻き込まれたか、出勤する代わりに夜のパーティーに行っちゃったか その日勤務することになっていても、Call in Sick(病欠)の電話一本でドタキャンできるのです 残業すると、最初の4時間は時給が1.5倍 さらに4時間残ると、その4時間は2倍になる ちょっとだけ、予定外の収入 だから、今日は新しい靴、買いに行くんだ! ナースシューズじゃないですヨ
「看護の仕事」カテゴリの記事
- 働くのは、ピザのため(2008.08.06)
- セラピストとナース(2008.06.03)
- シェッツマン氏(2005.05.20)
- you made my day easier(2005.06.07)
- ひとの生きる力(2005.06.13)
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/108681/6346192
Listed below are links to weblogs that reference Total Cares:
» 医療の質・安全学会を設立 [医療の質管理課のつぶやき]
医療の質管理課きくきくからちょっとだけご案内…。医療の質・安全学会 (↑ クリッ [Read More]
Tracked on 10/11/2005 at 07:11 PM











Comments
いや~大変な勤務の状態ですね。
ホントご苦労様です。
でもそんな簡単にお仕事って休めるの??
変わりに働く人のこともちょっとは考えたほうが…。
「お互い様~(^^♪」って感じなのかな…Σ( ̄ロ ̄lll)
臨時収入で「お気に入りの靴」でも買ってちょうだいね(^_-)-☆
Posted by: きくきく | 10/11/2005 at 02:52 AM
きくきくさん
おかえりなさい&お疲れ様でした
しばらく日本で働いていないから、うまく比較できないのですが、
よく、受け持ちが10人、とかいっていますよね
重傷度って、どんな感じなんでしょう、ね?
Posted by: tisane | 10/11/2005 at 08:19 AM
tisaneさん、ねぎらいのお言葉感謝します
ウレシカターヨ・゚・(ノД`)・゚・
日本の状況デスネ…。
オイラがいる病院では日勤を考えると受け持ち10人はあるかも…。
でも重症者は一人くらいになるんじゃないかな。
プライマリーとは言いつつも「部屋ごと」で担当を決めているケースが多いと思う。
夜勤の時は状況によって10人受け持ちですべて重傷者なんてこともあるかもね。
ただし診療科の特性は大きく反映しちゃうと思うけど。
アメリカでも日本でも「過酷な労働環境」は同じかな??
でも日本とは違うところがあるからアメリカで働いているんですよね、tisaneさんは(^_-)-☆
Posted by: きくきく | 10/11/2005 at 06:00 PM
こんにちは。
私の病棟でも、今週末はナゼか重症度が高かったですよ。 トータルケアとまでは行かなくても、体位交換が必要な患者さんや、ボケて騒ぎだす患者さんが多くて、中身が濃かったです。 同僚と二人で部屋をまわって、よっこらしょ、よっこらしょと体位交換。 腰が。。
寝たきりの人が多い日、trach careの日、流動食の日、など、似たような病状の患者さんが集中する日ってありますよね。 不思議です。
Posted by: きよみ | 10/11/2005 at 08:01 PM
きくきくさん
日本と違うところ?
雑用が少ないところかな?
帰国したとき、ナースがステーションで掃除機かけだしたのを目撃して、ちょっと引いた…ハウスキーバーさんって、病室と廊下だけお掃除するんだとか
きよみさん
お疲れ様でした
やはり、濃かった…ですか
ちょっとくらい病気だと、病院にはこないで遊びに行っちゃったのでしょうか
相変わらず、お仕事忙しそうですねー
腰、お大事に☆
Posted by: tisane | 10/11/2005 at 08:51 PM