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you made my day easier

“You made my day easier”

午後2時すぎ、シフトも終わりかけのとき、

患者さんから言われた一言

君のおかげで、そんなに苦しまなくてもすんだよ…

私の最初のリアクションは、??

はっきり言って、この患者さんには

今日は特に何もしなかったから

40代の男性、重度の吐気・嘔吐で入院していた

原因はHIVと肝炎疑い

今日、この患者さんに私がしたことは、

朝のアセスメント(肺の音を聞いたり、足のむくみを調べたり、

いろいろ観察する)をして、呼吸練習をするように勧め、

点滴を交換して、胃薬の点滴を開始し、

氷を食べると吐き気がおさまるというので

数回氷のたくさん入ったピッチャーを運び、

吐き気止めの薬を2回注射しただけだ

シャワーを浴びるため

点滴の針が入っている部分をビニールで巻いたり、

朝食と昼食を運んだり、ベッドのリネンを交換したりしてくれたのは、

care partnerという看護助手さん

私はほかの受け持ちの患者さん達に手がかかって、

自分でシャワーを浴びられるくらい元気(?)な

この患者さんのところには、足がなかなか向かなかったのが事実

放っておいたほうだった

だから、you made my day easierの一言に、驚いた

日本語でゲイというと日常使われる言葉じゃないだけに、

しっくりこないが

この患者さんはgay

「パートナー」という彼氏(彼女)または配偶者みたいな人が

献身的な介護をしているのがgayのカップルの一般的な光景

この、パートナーという存在の人は、本当によく世話をする

親身になって患者の手を握り、洗濯物を持ち帰り、

何か食べられそうなものを買ってきて

夜は病室で寝泊りすることを希望する

夫婦のように、ときにはいがみ合っている夫婦なんかより

深い絆で結ばれているようにも見える

感謝されたのは、花瓶のことだろうか?

午後、患者さんのパートナーが花を買ってきた

あ、またgayの話だが、gayの人たちはたいていセンスがいい

洋服のセンス、インテリアのコーディネート、家の外装や持ち物、

車、家具に至るまで派手じゃないけどはっと目をひく選び方をする

こだわりの一品に囲まれて生活しているような感じだ

このパートナーが買ってきた花も、鮮やかな青にオレンジと白、

夏の草原の風に揺れているような花の取り合わせの花束

でも、花瓶がない、と相談された←こういうところは、

やっぱり男同士・・・

奥さんなら、きっと花瓶つきの花か

オアシスに生けてある花かごを持ってくるでしょう

病院にある飲み水用のピーチャーはプラスチックでできていて、

花の頭が重たいので倒れてしまう

何か余っているものでいいから、

花瓶を貸してくれないか、と頼まれた

あちこち探したが、

運良く誰かが退院のときに置いていったと思われる花瓶があった

ちょっとほこりっぽいし、ただのガラスの、

花屋で花を買うときにおまけでついてきそうな花瓶

It’s not the world cleanest vase…but, I found it!

あんまりきたないので、

言い訳ジョークを添えて届けるしかなかった

意外なことに、患者とパートナーはかなり感謝

ああ、これなら花が倒れない、高さもちょうどいい

きれいな花だねぇ、本当にありがとう

言っただろう?彼女はすばらしいナースだって

吐き気止めの薬より感謝されているぅ

薬はスーパーでは買えないんだぞ!

薬のほうが花瓶より高価なんだぞ!

花瓶は誰でも持ってこられるが、

薬を注射できるのはナースだけなんだぞ!

でも、これが患者さんの心理

たかが花瓶、と思って、頼まれたことを忘れてしまったり、

頼まれたときに

「自分で用意してください」と冷たく断ったりしていたら、

患者さんとパートナーはどんな思いをしただろう

注射もするが、花瓶も探す

花瓶を探すのにも、根拠がある

だから、看護は看護学

you made my day easierと言われた瞬間

お金の報酬ではない報酬があった

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Comments

看護師は、体に現れている症状に対して対処する専門的な知識・技術も必要ですが、こういった気持ちの面でのフォローが必要ですよね。私も患者さんに「辛い処置の時に手を握っていてくれてありがたかった」「腰が痛い時にさすってくれて気持ちよかった」「目が覚めたら冷たい水が用意されていた」「脱ぎ捨てたスリッパがきちんと揃えられてあった」など私にとっては「おまけ」と思いがちな対処について感謝されて、時に驚いたりします。

誰にでも出来る事、でもそれを、必要な時に提供していくのも看護師の大切な仕事だと、tisaneさんの記事を読んで改めて感じました。

人間対人間の関わり、これは本から勉強するものではなく、自分の生き方・考え方が表れて来るものですからね、こういった事で感謝されるととても嬉しいですね。

Posted by: チカ | 06/10/2005 at 05:50 AM

チカさん、コメントありがとうございます!チカさんのブログでは、いつも感動しまくっている私。自分の看護スタイルが、自分の生き方・考え方の表れだったなんて、言われてみて初めて気がつきました。なんだか、納得。また、あそびにきてくださいね!

Posted by: tisane | 06/11/2005 at 11:38 PM

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